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今野&岡崎弾で豪州撃破!!アギーレJが年内最終戦飾る

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[11.18 キリンチャレンジ杯 日本2-1オーストラリア ヤンマー]

 日本代表は18日、キリンチャレンジ杯でオーストラリア代表と対戦し、2-1で勝った。後半開始から出場したMF今野泰幸が後半16分に先制点。同23分にはFW岡崎慎司が待望のアギーレジャパン初ゴールとなる追加点を決めた。後半アディショナルタイムに1点を返されたが、アジア杯前哨戦となった年内最終戦を白星で飾った。

 日本は前日会見でハビエル・アギーレ監督が欠場を明言したDF内田篤人がベンチで、DF太田宏介が2試合ぶりに先発。太田は左SBに入り、ホンジュラス戦に左SBで先発したDF酒井高徳が右SBに回った。それ以外はホンジュラス戦と変わらず、中盤のアンカーはキャプテンのMF長谷部誠。MF香川真司とMF遠藤保仁がインサイドハーフに入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 しっかりとボールを保持しながらもシンプルな縦に早い展開でチャンスをうかがう日本。前半10分、DF吉田麻也の縦パスをFW本田圭佑、遠藤とワンタッチでつなぎ、右サイドを酒井がオーバーラップしたが、クロスはDFのブロックに阻まれた。

 前半16分には左サイドからの太田のアーリークロスに合わせたFW武藤嘉紀のヘディングシュートがクロスバーを直撃したが、わずかに武藤がオフサイド。オーストラリアも直後の17分に右クロスにFWマシュー・レッキーが頭で合わせる決定機をつくったが、ここはGK川島永嗣が横っ飛びで弾き出した。

 その後は互いになかなかフィニッシュまで持ち込めない拮抗した展開に。前半25分には本田が左足でミドルシュートを狙ったが、GKにキャッチされた。オーストラリアの高い位置からのプレッシングに苦しめられる日本。同じ4-3-3のフォーメーションを組むオーストラリアに対し、ポジションのミスマッチを防ぐためか、前半35分過ぎにはシステムをアギーレジャパンでは初となる4-2-3-1に変更した。

 遠藤と長谷部がダブルボランチを組み、香川がトップ下へ。前半40分には本田のスルーパスから香川がPA内右に進入。ゴールライン際までえぐってマイナスに折り返したが、DFにカットされた。前半アディショナルタイム、本田が低い弾道で狙った直接FKもGKにキャッチされ、スコアレスのまま後半に折り返した。

 日本は後半開始から遠藤に代えて今野を投入。今野はアギーレジャパン初出場で、ブラジルW杯グループリーグ最終戦・コロンビア戦以来の代表戦出場となった。システムは4-2-3-1を継続。長谷部と今野がダブルボランチを組んだ。

 後半5分、今野が高い位置でボールを奪い、そのままドリブルで左サイドを攻め上がると、折り返しを受けた香川が左足でシュートまで持ち込んだが、GKがセーブ。同6分にはCKの流れから相手のクリアが日本の選手に当たってゴール前に跳ね返り、岡崎が体を投げ出しながら左足を伸ばしてシュートを打ったが、これもGKの好守に阻まれた。

 日本は後半12分に2人目の選手交代。武藤に代わってFW乾貴士が入った。同14分には酒井のアーリークロスから逆サイドの乾がヘディングシュートを放つが、クロスバーの上へ。チャンスをつくりながらゴールが遠かったが、後半16分、セットプレーからついに均衡を破った。

 後半16分の右CK。本田が左足で上げたボールはニアサイドの密集地帯を越え、逆サイドに抜けてきたところをフリーで待ち構えていた今野がヘディングで押し込んだ。11年11月11日にアウェーで行われたW杯アジア3次予選・タジキスタン戦(4-0)以来、約3年ぶりとなる今野の国際Aマッチ2得点目で先制に成功した。

 一気に攻勢を強める日本は後半22分、カウンターから本田のラストパスを受けた岡崎が右足で狙ったが、GKがセーブ。これは決め切れなかったが、同23分、左CKの流れからPA内右でボールを持ったDF森重真人がドリブルで仕掛け、折り返しを岡崎が右足ヒールで流し込んだ。岡崎のアギーレジャパン初ゴールとなる国際Aマッチ40得点目が値千金の追加点となり、2-0とリードを広げた。

 オーストラリアは後半28分、MFマット・マッケイに代えてFWティム・ケーヒルを投入。過去の日本戦で7戦4発のエースが最前線に入った。日本は同32分、岡崎に代わってFW豊田陽平がピッチへ。その後も試合の主導権を握り、積極的に3点目を狙う。後半45分には右クロスにフリーの豊田がヘディングで合わせたが、GKの正面を突いた。

 するとオーストラリアは後半アディショナルタイム、左クロスにケーヒルがヘディングで合わせ、1点を返す。完封勝利を逃したアギーレジャパンだが、来年1月に開催されるアジア杯でもライバルとなるオーストラリアを2-1で下し、4万6312人の観衆が詰めかけた年内ラストゲームを白星で締めくくった。

(取材・文 西山紘平)

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