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[Jユースカップ]4強決定!耐えた京都U-18をG大阪ユースがPK戦で振り切る!!

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[11.16 Jユースカップ準々決勝 京都U-18 2-2(PK2-4)G大阪ユース 刈谷]

 11月16日、2014Jユースカップ第22回Jリーグユース選手権大会準々決勝が行われ、鹿島アントラーズユース清水エスパルスユースFC東京U-18、そしてガンバ大阪ユースがヤンマースタジアム長居で行われる準決勝(12月20日)に勝ち残った。

 その1チーム、G大阪ユースが準々決勝で対戦したのは、同じ関西勢の京都サンガF.C.U-18。取って取られての死闘となり、ファイナルスコアは2-2。同点からのPK戦は、GK林瑞輝が止めてG大阪の辛勝となった。

「終始、噛み合ってなかった。あんなに苦労せんでも、というね……」
 G大阪・梅津博徳監督は少々疲れた表情で試合を振り返った。

 この試合で京都は、G大阪シフトと言うべき布陣を採用した。「G大阪さんは調子が良くて、ウチには負傷者もいる。現状を踏まえてこういう戦い方を選択した」と川勝博康監督が語ったように、U-19日本代表MF奥川雅也を欠いていることもあっての選択。「1週間、準備してきた」(川勝監督)という4-3-2-1の布陣は、徹底して中を切って外へ追い出す狙いだった。相手のSBがどうしても空いてしまうが、「クロスを上げられる分には、そこまではやられないだろう」と、DFとGKの対応力を信じて戦術を徹底した。この狙いは相応に機能し、14分には中央を破っての先制点を京都にもたらす。

 もっとも、G大阪もそう簡単に「守り切らせる」チームではない。21分に右からの崩しでMF岩本和希が決めて同点に追い付き、36分には相手のミスを突いての流れから最後はFW高木彰人が素晴らしいシュートを決めて勝ち越してはいた。だが41分、インターセプトからFW大西勇輝のパスを受けたFW沼大希が決めたことで試合の流れは混沌としたものになっていく。

 後半からは「守る京都、攻めるG大阪」の構図が尖鋭化する。京都もカウンターから好機を作ったが、チャンスの数でもシュートの数でもG大阪が圧倒的に上回った。だが、技術とガッツを兼ね備えるGK若原大志を中心に、京都もこの攻勢を防ぎ続ける。G大阪のシュートは後半以降だけで17本を記録することになるが、結局最後まで耐え切った。

 そして迎えたPK戦は、前述のとおりG大阪に軍配が上がった。外した選手を云々するより、ここは決定機を外し続ける流れにもかかわらず、変に気負うことなく全員がミスのないキックを見せたG大阪の選手たちを褒めるべきだろう。そしてもちろん、エースを欠きながらも食らい付くような試合内容で敢闘した、京都の選手たちにも拍手を贈りたい。

[写真]4強進出を喜ぶG大阪ユースイレブン

(取材・文 川端暁彦)
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