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積極的な攻撃参加から同点弾アシストのMF扇原「良い形で攻撃に絡めた」

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[11.22 J1第32節 仙台3-3C大阪 ユアスタ]

 試合を難しくした責任も感じていたのだろう。試合序盤を振り返り、MF扇原貴宏は「あそこで自分たちを苦しくしてしまいましたし、何気ないプレーで失点してしまったのはもったいなかったし、申し訳なかった」と、唇を噛んだ。

 前半3分、自陣でのスローインから扇原とDF丸橋祐介との間に連係ミスが起こり、C大阪は速攻から先制点を許していた。動きの固くなったチームは、同17分にもFW赤嶺真吾にゴールを決められ、2点を追うこととなった。

 失点に絡んだ扇原だったが、その後は中盤で最終ラインからボールを引き出し、流れを引き戻そうと奮闘する。また、「リスク管理はしていましたし、タカ(扇原)とアーリア(長谷川アーリアジャスール)のどちらかは、攻撃に絡んでもらわないと枚数を増やせないから、意識的に声を出していました」というDF山下達也ら、最終ラインの選手たちのフォローもあり、積極的に飛び出していく場面が見られた。

「今日は早い時間で先制されたのもありますが、ボランチの位置から攻撃に絡んでいければ、チャンスは増えると思っていたので。そこに関しては、何本か良い形で攻撃に絡めていたので、そこはしっかりと良い部分として受け止めて、残り2試合も引き続きやっていきたいと思います」

 アディショナルタイムにはPA内でフリーになっていたFWカカウの同点ゴールもアシストした。この場面を扇原は「左足に置けていたら、自分でシュートにもいけました。でも、角度的に右足でしたし、自分でシュートを打つのは難しいと思ったところで、速いパスを当てれば、個人の能力が高いのでパスを出しましたけど…。あれは、カカウがスーパーシュートを決めてくれて、チームを助けてくれるゴールだったので入って良かったです」と、振り返った。

 カカウを称賛する扇原だが、試合終了間際に勝ち越し点を許しながらも、追いついて勝ち点1を挙げることができたことは、残り2節の自信にもなるはずだ。「3点目を取られて負けていてもおかしくなかった試合を引き分けにできたことはポジティブに捉えたいですし、残り2試合まだチャンスがあるので、それをしっかり信じて戦いたいと思います」と、残り2戦に気持ちを切り替えた。
(取材・文 河合拓)
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