beacon

長友同点弾演出、本田は途中出場…ミラノダービーで日本人対決実現

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.23 セリエA第12節 ミラン1-1インテル]

 セリエAは23日、第12節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランとDF長友佑都の所属するインテルの今季初の「ミラノダービー」は、1-1の引き分けに終わった。長友はフル出場。ベンチスタートとなった本田は、後半27分から途中出場。通算211回目となった伝統の一戦で、初の日本人対決が実現した。

 ミランのフィリッポ・インザーギ監督が前日会見で示唆していたとおり、本田は今季初めてベンチからのスタートになった。ミランのシステムは4-2-3-1。前線は1トップにFWフェルナンド・トーレス、その下にMFステファン・エル・シャーラウィ、MFジェレミー・メネズ、MFジャコモ・ボナベントゥーラの3枚をを並べる布陣を選択した。負傷のため欠場となった右SBイニャツィオ・アバーテの位置にはDFアディル・ラミが入った。

 一方のインテルは、中断期間中に監督交代を行い、2000年代に黄金期を作り上げたロベルト・マンチーニ新監督を復帰させた。システムはこれまでの3-5-2から4-3-2-1に変更。長友は右SBでの先発となった。

 最初のチャンスはインテルにやってきた。前半7分、パスミスを奪ったFWマウロ・イカルディがドリブルで持ち上がる。しかしGKとの1対1をディエゴ・ロペスに防がれ、先制点を奪うことは出来なかった。

 するとミランが試合を動かすことになる。前半23分、左サイドの裏に抜けたエル・シャーラウィが左足でクロスを上げると、中央に入り込んだメネズが右足ダイレクトで流し込む。長友のマークが外れた一瞬の隙を突いて、メネズが先制点を奪った。

 失点したインテルだが、積極的に同点弾を奪いに行く。長友も常に高い位置をキープ。しかしゴール前での決定機に繋げるには至らず、前半を1点ビハインドで折り返すことになった。

 だが後半15分、長友が起点となってインテルに同点ゴールが生まれる。右サイドから長友が早めにクロスボールを入れると、DFクリスティアン・サパタがクリア。これが中途半端になると、中央で拾ったMFジョエル・オビが左足を振り抜く。コースを突いたシュートが上手い具合にゴール右隅に収まった。

 同点とされたミランは後半27分からトーレスに代えて本田を投入。ついにミラノダービーでの日本人同士の対決が実現した。ミランは3トップに変更し、本田は右FWに入った。

 すると変化が出たミランの攻撃陣が活性化。直後の後半30分にはエル・シャーラウィにビッグチャンス。完全に裏に抜け出し、GKと1対1となるが、シュートはクロスバーを叩いてしまった。

 両チームの複数の選手が足をつるなど、終盤まで意地のぶつかり合うゲームとなったが、試合はこのまま1-1で終了。通算211回目の伝統の一戦は、勝ち点1を分け合う結果に終わった。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
セリエA2014-15特集

TOP