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[女子選手権]岡山作陽「勝ち切ってリベンジ」を…1回戦屈指の好カード、常盤木学園と激突

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 組み合わせ抽選会場でもっとも歓声が上がったのは岡山作陽高(岡山)の倉橋香帆主将(3年=写真)が「18」番の札を引き当てた時だった。相手を示す17番枠の下にあった名前は常盤木学園高(宮城)。「ビックリしました」と倉橋主将も驚きを隠さなかった。

 いきなりの強豪校対決となったが、岡山作陽にとってはリベンジの舞台でもある。両チームは昨年度の準々決勝でも対戦。岡山作陽は0-1で敗れ、涙を呑んでいた。悔しい思いを残したまま、今夏の総体でも2回戦で激突。2-2から突入したPK戦の末に勝利したが、リベンジを果たしたという思いにはならなかった。倉橋主将は「まだ勝ち切れていない。勝ち切って、リベンジを果たしたい。先輩からも総体でまた戦うとなった時、すごく応援のメッセージをくれた。今回こそ勝ちきらないといけないなと思ってます」と力強く話した。

 3位になった総体からの成長もみられる。総体の常盤木学園戦で岡山作陽は終盤までリードを奪いながら、アディショナルタイムに失点。準決勝の日ノ本学園戦では終盤に先制しながら、アディショナルタイムに同点弾を浴びて、PK負けした。「最後の集中力」。課題を明確に冬の大会に向けて調整を続けた。

「自分たちの目標、全国制覇を目指してやってきた。全国制覇するためには、どこかで常盤木さんと当たると思っていた。それが1回戦であろうと、決勝戦であろうと関係ない。自分たちは全国制覇を目指して頑張っていきます」

 今年度は男子サッカー部も全国選手権に出場する。倉橋のクラスメートにも多くのサッカー部員がいるという。「自主練とかで会ったら、いろいろ教えてもらったりしています」と切磋琢磨しながら成長してきたという思いもある。「男子の選手権とかぶる可能性もあるのでどうなるかなと思いますが、クラスの友達は来ると言ってくれています。みんなの思いに応えてられるように、頑張って勝っていきたいなと思います」。高校生活最後の目標はクラスに2つのトロフィーを飾ることだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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