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[コマスポ]リーグ最終節、追いつかれ悔しいドロー

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2014第88回関東大学サッカーリーグ1部・第22節は15日、ゼットエーオリプリスタジアムで駒澤大対流通経済大が行われた。21節終了時点で6位(インカレプレーオフ出場権獲得)につける駒澤大。今節の流通経済大に勝利出来れば自力で6位を決められる大事な一戦となった。また、(駒澤大が勝利した上で)国士舘大の結果次第では5位(インカレ出場権獲得)に上がれる可能性も残されていた。試合は駒澤大が小牧成亘(4年=ルーテル学院高)のゴールと板倉直紀(4年=千葉U-18)のPK弾で2点をリードするも、終盤に追いつかれ痛恨のドロー。この結果インカレ出場圏内の5位に浮上する可能性は消滅し、6位に留まれるかどうかは翌16日の慶応義塾大の結果待ちとなった。

 開始早々アクシデントが駒澤大を襲う。3分、相手の左サイドからのクロスをGK秋山瑠偉(4年=清水商業高)がキャッチしようと試みた際に流経大のMF山岸祐也(3年=尚志高)と交錯。交代を余儀なくされ、積田景介(3年=市立船橋高)が代わってピッチに入った。思わぬ幕開けとなったこの試合だったが、駒澤イレブンは動じなかった。低い位置からパスを繋ぐ流経大に対し、駒澤大は高い位置からプレスをかけていく。試合が動いたのは37分だった。前線からのプレスが功を奏し相手GKのキックミスを誘発。左サイド高い位置で小牧がボールを奪うとドリブルでエリア内に進入する。最後は角度のない位置からGKの肩越しを抜くシュートを決め、駒澤大が先取点を奪った。前半は代わった積田の好セーブもあり、駒澤大が1点をリードして終了した。

 後半、立ち上がりに駒澤大は追加点を奪う。52分、板倉が相手最終ラインからボールを奪取するとそのままゴール前へ持ち込む。エリア内で相手GKが板倉を倒し、PKを獲得した。このPKを倒された板倉が冷静に決め、後半の立ち上がりにリードを広げることに成功した。しかしこの2点目で慢心が生まれてしまったのか、ここから完全に流経大ペースとなってしまう。68分に1点を返されると、ここまで集中したプレーを見せていた守備陣もミスが増えていく。迎えた80分、右サイドを完全に崩されてしまい同点弾を浴びる。引き分けでは5位に浮上出来ない駒澤大は必死の反撃を試みるもゴールを奪えず、このまま試合終了の笛が鳴った。笛と同時に駒澤イレブンはピッチに倒れこんだ。
 
 16日。味の素フィールド西が丘で行われた早稲田大対慶応義塾大は0-1で慶応義塾大が勝利。この結果勝ち点こそ31で並んだものの、得失点差で及ばず最終節で7位に転落し、駒澤大はインカレプレーオフ出場権を逃してしまった。

 無情にも15日の試合が4年生にとって引退試合となった。勝てばまだこの先も試合が続いただけに悔しい結果となってしまったが、昇格初年度でインカレ出場を争うことが出来るほどチームはたくましくなった。来年も1部の舞台で戦う駒澤大。先輩たちが届かなかった目標を、後輩たちが叶えることを誓い、今シーズンの駒澤大の戦いは静かに幕を閉じた。

 (文 駒大スポーツ 権平雅大)

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