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6連勝の柏がホーム不敗を「15」にのばす、清水は残留を懸けて最終節へ…

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[11.29 J1第33節 柏3-1清水 柏]

 J1第33節が29日に各地で行われ、日立柏サッカー場では5位柏レイソルが15位清水エスパルスを迎えた。開始早々にFWレアンドロが先制した柏は、FWドゥドゥの2ゴールで加点。FW長沢駿に1点を返されたものの3-1で勝利、日立台最終戦を白星で飾り、ホーム不敗を「15」にのばした。

 5連勝で順位を5位まで上げた柏は、前節のスタメンから2選手を入れ替え、MF栗澤僚一とDFキム・チャンスが先発。一方、26日に天皇杯準決勝を戦った清水は、その試合で温存していたFWノヴァコヴィッチやMF本田拓也ら主力を復帰させた。

「ACL出場」と「残留」。目的は異なるが、勝ち点3が欲しい両チームは立ち上がりから攻めに姿勢を打ち出しながらもシュートまで持ち込めずに推移していく。最初のシュートは柏。前半10分、ショートカウンターにでると栗澤が右サイドのMF太田徹郎に展開。DFとGKの間に入れた太田のクロスにレアンドロが合わせ、柏がスコアを動かした。

 サイドから攻める清水は28分、右サイドに流れたノヴァコヴィッチのクロスに、MF六平光成がニアサイドへ飛び込むもヘディングシュートは枠を捉えることができなかった。

 柏は清水の攻撃を跳ね返しつつ、2人、3人が連動して攻めの形をつくっていく。迎えた38分、太田とのパス交換で右サイドに侵入したキム・チャンスが中央へ折り返すと、レアンドロが頭で合わせる。これはGK櫛引政敏の好守にあうが、こぼれ球をドゥドゥが押し込みリードを広げる。2点のビハインドを負った清水は、43分にMF竹内涼を下げてMF石毛秀樹を入れて前半を終えた。

 後半立ち上がりに清水は攻勢をかける。柏のミスに乗じてPA内まで持ち込むと、最後は石毛が右足を強振。しかし、GK桐畑和繁が得点を許さない。さらに、セットプレーの流れからDF河井陽介が強烈なミドルシュートを見舞うが、再びGK桐畑にセーブされてしまう。

 清水の攻撃をしのいだ柏は、レアンドロを起点にしたカウンターで反撃に出ると、レアンドロのパスを受けたドゥドゥのシュートがゴール右隅に突き刺さり、スコアは3-0に。

 長沢とFW村田和哉を入れて反撃を試みる清水だが、前線に供給するボールを柏守備陣にインターセプトされ、逆にカウンターからピンチを招く。途中出場のFW工藤壮人にGKとの1対1まで持ち込まれるが、シュートはゴール右へと外れて難を逃れる。すると、後半36分、セットプレーからゴール前で混戦になり、最後は長沢が押し込み1点を返す。

 人数をかけて攻める清水、カウンターで逆襲をはかる柏。村田のシュートがゴールポストを叩き、工藤が2度の決定機を迎えるもともにものにできず、6分のアディショナルタイムを経て試合終了。

 勝ち点を57とした柏だが、鹿島が勝利し、鳥栖が引き分けたため順位は5位と変わらず。最終節ではアウェーで新潟と対戦する。

 痛恨の敗戦を喫した清水。この後17時キックオフの試合で大宮が勝利した場合、降格圏の16位に転落する可能性があるが、アウェーゴール裏をオレンジに染めたサポーターからは最後まで拍手が鳴り止まなかった。残留を懸けた最終節は、ホームで甲府を迎える。

(取材・文 奥山典幸)

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