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終盤に大仕事! 2戦3発の鹿島FW赤崎「一つの目標に向かって、みんな団結している」

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[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]

 シーズン終盤に来て、大車輪の活躍を見せている。鹿島アントラーズのルーキー、FW赤崎秀平だ。前節の川崎F戦で決勝ゴールを挙げた23歳は、29日のC大阪戦でも2ゴール1アシストの大活躍。チームを4-1の勝利に導いた。

 逆転優勝を目指す鹿島は、10月18日の柏戦でFWダヴィが左ひざを負傷し、全治8か月と診断された。その穴を埋めることとなったのが、赤崎だった。レギュラーとなった直後を振り返り、「アントラーズで、先発出場することに対して、自分でプレッシャーを感じていた。ここ最近ではなく、ダヴィがケガして、試合に出始めた頃からそういうプレッシャーを感じていました」と言い、「それをうまく自分で処理できていることが、この得点につながっているかなと思います」と、2試合連続ゴールの秘訣を明かした。

 常勝・鹿島のレギュラーという重圧を、赤崎はどのように克服したのか。「プレッシャーを感じているときは、あまり集中して練習に取り組めていなかった。それに気づいて、練習の一つひとつ、シュート練習やその他の練習から集中して取り組むようにした」と説明する。

 C大阪戦の2ゴール1アシストという結果について、「周りの選手に助けられての得点だったり、アシストだったりするので、あまり自分の力だと思いません」と謙遜するが、DF植田直通からのパスを受け、最終ラインの裏を取って挙げたこの日の2点目を振り返り、「自分のプレーをすることを心掛けていた。裏に抜けるのは得意なプレーだし、相手は意識していませんでした」と話すように、自信がみなぎっている。

 同時に、最終節での逆転優勝を狙うチームの勢いも、ひしひしと感じている。「(最終戦は)勝てば優勝が決まるという試合でもない。他力にはなると思うのですが、自分たちにできることは、勝ってプレッシャーを掛けることだけ」と言い、「今日のような試合をすれば、負けることはないと思う。一つの目標に向かって、みんなが団結していると思いますし、それが、このスコアに表れていると思います」と、胸を張った。

(取材・文 河合拓)
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