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課題の終盤にまた失点…磐田 DF駒野「1年を通して直せなかった」

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[11.30 J1昇格PO準決勝 磐田1-2山形 ヤマハ]

 1年でのJ1復帰は、夢となった。ジュビロ磐田は30日のJ1昇格プレーオフ準決勝で、モンテディオ山形に1-2で敗れ、2015シーズンもJ2で戦うことが決定した。

 シーズンを4位で終え、J1昇格プレーオフに進出。シーズン6位の山形との試合では、引き分けでもいいという優位な状況に立っていたはずだった。DF駒野友一は「(前半終了間際に)1-1になって、後半もお互いにチャンスをつくりながら試合が進んでいました。自分たちは守って時間を稼ぎながら試合を進めて、相手はロングボールを蹴り出したので、自分たちはカウンターで点を取れれば良かったのですが、最後、ああいう形でGKに決められたのは一番ショックだったと思います」と、肩を落とす。

 名波浩監督の指示の下、1-1のまま、時計の針を進めていた磐田だったが、アディショナルタイムにGK山岸範宏に決勝ゴールを叩きこまれた。「向こうは、勝たなければいけなかった。最後は(GKが)上がってきたときに、みんなが油断してしまったと言えば、してしまったのだと思うし、最後のところで集中が切れたと言えば、切れたと思うし、そういうところが、今年1年を通して足りなかったところだったと思います」と、シーズンを通してチームに力がなかったと話す。

 実際、磐田は今シーズン55失点のうち、16失点を残り15分で許している。シーズンの早い段階から課題とされていたが、最後もその形で涙をのんだ。「セットプレーも含めて、そういった残り時間が少ないところで、守り切ることができない。そこは改善していかないといけないし、それを直せなかったというのが、自分たちにはある。もう少し時間の使い方がうまくできればと思います。チームとして、やっぱり最後はパワープレーに来る時間帯に、それをさせないためにどう守るか、どう時間を使っていくかっていうところで、もう少し考えながらやっていきたいと思います」と、駒野は来季に持ち越すこととなった課題の修正を誓った。

(取材・文 河合拓)
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