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[プレミアリーグWEST]首位・神戸U-18はC大阪U-18とドロー、最終節で4チームが優勝争う大混戦に!

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[11.30 高円宮杯プレミアリーグWEST第17節 C大阪U-18 1-1 神戸U-18 C大阪舞洲G]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWESTは30日、第17節を行い、首位のヴィッセル神戸U-18 (兵庫)と3位のセレッソ大阪U-18 (大阪)が激突。互いに譲らず、1-1で試合を終えた。この結果、神戸の首位は変わらなかったが、4位の名古屋グランパスU18(愛知)までが勝ち点2差の中にひしめくことなり、優勝決定は最終節まで持ち越されることになった。

 神戸を勝ち点1差で追っていた2位・ガンバ大阪ユース(大阪)が、神戸対C大阪戦開始の2時間前に終わった名古屋戦を1-3で敗戦。C大阪に勝てば1試合を残して優勝が決まる神戸は「皆、気合いも入っていた」(DF山口真司)ものの、序盤から激しく1対1でぶつかってくるC大阪の前に、思い通りにボールが運べず。それでも、FW藤本裕豪が「相手のプレッシャーがかなり速く来ていたので、相手の背後をシンプルに突いて、押し込む形を作ろうと意識していた」と振り返ったように、高い位置からのプレスを仕掛けるC大阪の守備をかわし、自陣から米澤令衣南島彰人の両ウイングへロングフィードを展開。彼らの突破からチャンスを伺った。

 前半19分には自陣右でのボールカットから中央に繋ぐと、受けたMF中坂勇哉が右のスペースへスルーパスを展開。南島が懸命に走ってボールに追いつき、ゴール前にパスを入れたが、素早く戻ったC大阪のクリアに阻まれる。31分には相手シュートを防いだGK吉川健太が相手エリア左にロングキックを通すと、米澤がヘディングで対応。競り合ったこぼれ球を藤本が拾って素早く中央に繋ぎ、中坂がドリブルからシュートを狙ったが、GKの正面を突いた。神戸は38分にも中盤でパスを受けた中坂が中央をスルーパスで崩すと、藤本がDFの間に飛び出してフリーで枠を狙ったが、再びGKに防がれた。

「我慢比べ」(野田知監督)のような前半を終えた神戸は、後半も相手DF裏へのロングフィードで試合を優勢に進めると7分、ハーフウェーライン左でFKを獲得。藤本の「練習から触っても触れなくても入るボールを蹴っている」というキックが勢いよくゴール前に飛び込むと、米澤が頭でコースを変えて、先制に成功した。その後は激しいプレスでC大阪の攻撃を封じ、相手にリズムを作らせない。リードを奪ってからも、攻撃の手を緩めず、34分にはゴール前に低く入った右CKを米澤が頭で合わせたが、クロスバーに阻まれて追加点が奪えない。

 1点を返したいC大阪は後半16分にMF西本雅崇からMF沖野将基に代えたのを皮切りに4人の選手を入れ替え、フレッシュな動きで反撃した。すると39分、後方からのクサビのパスに沖野が反応してダイレクトで前線に流すと、FW前川大河がフリーで反応。PA左からゴール右隅に流し込んだシュートがネットを揺らし、同点に追いついた。C大阪は終了間際にも右を突破した沖野のクロスから、反対サイドのDF温井駿斗がシュートを狙ったが、吉川の好セーブに阻まれ、逆転はできず。1-1で試合終了となった。

 終盤に同点ゴールを献上したことによって神戸の連覇達成は最終節までお預けとなったが、山口が「負けなかったのでポジティブに考えたい。来週、ホームで勝って決められるんだと思いたい。週明けの練習から気持ちを切り換えて、来週の京都橘高(京都)に挑みたい」と語ったように選手たちは前を向いた。

 1試合を残して4チームに優勝の可能性が残る大混戦。12月7日の最終節では、勝ち点36の首位・神戸が京都橘、勝ち点35の2位・C大阪が東山高(京都)、勝ち点34の3位・G大阪が富山一高(富山)、同34の4位・名古屋がサンフレッチェ広島ユース(広島)とそれぞれ対戦する。

(取材・文 森田将義)
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