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優勝まで一歩届かず…浦和MF阿部「何かが足りなかった」

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[12.6 J1第34節 浦和1-2名古屋 埼スタ]

 勝てば優勝の可能性は残されていた。しかし、1-0とリードして迎えた後半27分に名古屋に同点に追い付かれると、試合終了間際の同44分に決勝点を献上し、浦和レッズはシーズンを2位で終えることになった。

 前節、19節から守ってきた首位の座をG大阪に明け渡したことで、キャプテンマークを巻くMF阿部勇樹は「この試合(名古屋戦)に勝たないと何も始まらないと思っていた」と覚悟を決めて試合に臨んでいた。しかし、試合開始早々の2分にDF槙野智章の得点で先制したものの、その後は名古屋に主導権を握られる時間帯が続き、後半に同点、そして勝ち越しゴールを許して1-2の敗戦を喫した。

 阿部は「ここ何試合かのことを考えると、2点目を取らないとというところがあった。2点目を取れるチャンスはあったのに、止めを刺せなかった」と口にすると、「でも、これまで1-0で勝ってきた試合もあるので、しっかり耐えることもできたと思う。その粘りが出せなかったのかもしれない」と攻守両面で足りなかった部分があったと話した。

 優勝を逃すだけでなく、ホーム最終戦を白星で飾れなかったことで、「悔しさがある。自分たちはベストを尽くしてきたけど、何かが足りなくてこうなったと思うし、もっともっとやらなければ、自分たちが取りたいものが取れないのだと改めて思った」と唇を噛んだ。

 この日でシーズンは終了。次の試合は来季まで待たなければならない。「すぐに試合が来るわけではないので切り替えるのは難しいけど、この悔しさを忘れずに戦っていかないといけません」と語ると、「顔を上げていきたいと思うし、来季こそはタイトルを取って、浦和レッズの名前が全国に響き渡ればと思います」と悔しさを滲ませながらも、来季へ思いを馳せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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