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逆転負けの浦和、GK西川「僕がセーブできていれば…」

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[12.6 J1第34節 浦和1-2名古屋 埼スタ]

 今季、何度もチームの危機を救ってきた。この日も好セーブでゴールマウスを守っていたものの、試合終盤に2失点を喫してしまう。勝てば優勝していたかもしれない――。だからこそ、浦和レッズGK西川周作は悔しさを滲ませた。

 試合開始早々に先制しながらも、後半27分にセットプレーから同点に追い付かれると、試合終了間際の同44分に決勝点を献上。西川は「セットプレーから失点して同点になりましたが、皆あきらめてなかったし、攻める姿勢を忘れていなかった」と語ると、「2失点目はどんなシュートであろうと、僕がセーブできていればチームを勝利に導けたかもしれません。そこはしっかり、自分で受け止めないといけません」と声を落とした。

 今季、浦和に加入した西川はJ1新記録となる16度の完封を成し遂げるなど、チームの躍進に大きく貢献してきた。「最後の最後で優勝できなかったのは悔しいですけど、今季移籍してきて、いろいろなプレッシャーがある中で試合を経験できました」と新たな経験を積めたと話すと、「あと一歩のところで優勝を逃してしまったのは力不足だと思うし、僕もそうだし、チーム全体として勝者のメンタリティーを植え付きていきたい」とさらなる成長を誓っている。

 最後の最後で優勝を逃したことで、「悔しさがある」と前置きしながらも、「最後に勝ち切れなかったのは、チームとして一度見つめ直し、見つめ直したことをしっかり来年に生かしていきたい。同じ状況になったときに、この経験は必ず生きると思うから」と悔しさを糧にして、歩みを進めようとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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