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ベスト11初選出も不満の宇佐美「理想とは程遠い結果」

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 満足感はなかった。9日の「2014 Jリーグアウォーズ」でベストイレブンに初選出されたガンバ大阪のFW宇佐美貴史は式典出席後、報道陣の取材に応じ、「(ベストイレブン受賞の)感想はビックリしました」と率直に語った。

 今季は開幕前に左腓骨筋腱脱臼の重傷を負い、大きく出遅れた。それでも4月26日の川崎F戦で復帰すると、一時は16位にまで沈んでいたチームも宇佐美の復帰とともに復調。宇佐美自身、26試合出場10得点を記録し、J1では自身最高の結果を残した。

 それでも「僕の理想とは程遠い結果だった」と表情を緩めない。「ゴールやアシストを取れていない試合も多かったし、まったく満足いくシーズンではなかった」。9月から11月にかけては7試合連続ノーゴールの時期もあった。チームは大逆転で優勝を飾ったが、もっとチームに貢献できたはずという思いが強い。

「うれしいし、光栄だけど、来季もこういう賞をもらえるなら、次は胸を張ってもらえるようにがんばりたい。試合の中でもっと現れたい。簡単に言うと、目立つ回数を増やしたい。そこは課題」

 自分自身のさらなるレベルアップを誓う宇佐美は、シーズン最終戦となる13日の天皇杯決勝へ目を向ける。「最後取らないと、Jリーグとナビスコ杯の優勝も心から喜べない。勝って終わりたい」。00年の鹿島以来、史上2クラブ目となる3冠達成しか頭にない。

(取材・文 西山紘平)

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