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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.32]大阪産業大附高DF中島貫太(3年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[12.14 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 大宮ユース 1-0 大阪産業大附高 広島皆実高G]

 身体は小さくても、声はピッチ内の誰よりも大きかった――。

 中島貫太は165cmの身長で、大阪産業大附高のCBを任されている。しかもディフェンスラインにあって欠かせない存在だ。中西幸司監督も彼を信頼し、ピッチ内の“采配”を委ねる堂々たるキャプテンである。

「切り替えと、コーチングで相手を圧倒しよう」(中西幸司監督)というのが、今年のテーマだった。中島は監督が「身体は小さいんですけれど、自分の能力が劣る分をコーチングでカバーしていた。ウチの象徴です」と表現する存在だ。

 中島は最終ラインから四方八方に目を配り、「ラインアップ!」「スライド!」「限定でいいぞ」と声を掛けていく。まさに“守備の司令塔”として機能していた。単に声が大きい、闘っているというだけではない。時には冷静に、時には優しく、いいタイミングでちょうどいい指示を出す。だからこそ周りの選手も気持ちよく、プレスにチャレンジしていけるのだろう。

「出し切れたけれど、相手の方が一つ上でした。冷静にしっかりチームで戦っていてすごいと思いました」(中島)。165cmのCBは大宮ユースの強さを称えることも忘れない。しかし大産大附が後半に建て直し、前からの守備で大宮を押し込んだ“黒幕”は彼だった。

 彼自身は「あまり身長は関係ない。コーチングがあるし、競り合いも自信が無くはない」と自らのサイズを気に掛ける様子がない。ただし中学3年生のときにアタッカーからCBへの転向を言われたときには「最初は嫌で、反抗した」(中島)というから面白い。しかし、高校ではCBを3年間続け、最終学年の今季はチームをプリンスリーグ関西2位に押し上げる立役者となった。しかし、大宮にはあと一歩届かず、中島の高校サッカーは終わった。

 卒業後は系列の大阪産業大への進学が決まっている。「大学ではボランチをやろうと思っている」とのことで、この日がCB生活の集大成だった。

(取材・文 大島和人)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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