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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.35]大宮アルディージャユースDF清水玲央(3年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[12.15 プレミアリーグ参入戦2回戦 大宮ユース 2-1 仙台ユース Eスタ]

 一度はリードされながらも、喰らい付いての逆転勝利。決して楽な試合ではなかったし、持ち味を出し切れたわけでもない。それでも、大宮アルディージャユースが粘り強く勝てたのは右SBの清水玲央(3年)の存在があったからだ。

 前半、プレミアリーグ参入がかかった大一番ということで硬さの見られた大宮は、「もっと寄せるところは寄せないと打たせてしまうことが分かった」と20分に相手へのチェックが遅れた瞬間をMF小林拓真に狙われて先制点を献上。「かなり早い段階で失点してしまい、流れも良くなかったので凄くきつかった」と攻守ともに難しい時間を過ごした。

 だが、「監督から喝を入れられ、(高校生活最後の公式戦で)“皆とできるのもあと45分しかない”という気持ちで戦った」という後半は一転、持ち前のボール回しでリズムを作り、サイドからチャンスを演出。清水も「運動量が多くて、ポゼッションに参加して右から攻撃の組み立てに参加できた」と手応えを口にしたように、後方でパスを繋ぎながら、機を見ては何度も攻撃に参加した。頑張りが実ったのが1対1で迎えた後半32分。右サイド前方で受けたFW川田拳登のキープを起点として、清水が素早くサポートに参加。高い位置でボールを受けた清水は、中央へ低いクロスを入れる。一度はDFにボールが渡ったが、クリアミスがMF小野雅史の下に入り、決勝弾となった。「後半は立ち上がりから上手く試合に入れて、点を決めた時は逆転ができるんじゃないかという気持ちも出てきた。逆転をしてからは失点をしないように気持ちを切らさないように心掛けた」と残り時間は粘り強い守りで失点を回避し、勝利を呼び込んだ。

 元々は中盤の選手だったが、今年就任した伊藤彰監督に右SBへのコンバートを言い渡された。「伊藤さんが監督になって昨年までロングボール主体のサッカーからポゼッション主体のサッカーに変わった。戦術が代わったのは、今の3年生にとってはやりやすかった」。ジュニアユース時代に慣れ親しんだ指揮官の下で、3年生の持ち味が発揮されると共に、清水自身も「よくオーバーラップできるし、ドリブルでも仕掛けられるようになった。SBだけど、オフェンス重視でできるので楽しかった」と新天地でノビノビとプレー。「これまではあまり走れなかったけど、高校3年に入ってから上下運動を繰り返すうちに走れるようになった。試合をする度にスタミナが増えていく気がした」と自信をつけていった。加えて、練習終わりにはチームメイトを捕まえて、1対1のトレーニングを繰り返してきた。試合に入っても、「1対1は誰にも負けないという気持ちでいつもいた」と気持ちを全面に出して、自らの力を出し切ってきた。「凄く充実した一年でした」という成長の成果がプレミアリーグ昇格という成果に繋がったのは間違いない。

(取材・文 森田将義)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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