開志学園JSC高を全国高校選手権初出場に導いたのが、FW上口玲央(3年)だ。新潟県予選決勝の加茂暁星高戦ではハットトリックを達成。コーチ陣が「自分が下手なのが分かっている。自分をどう活かせばいいのかを知っている」と評するFWが泥臭く動き回り、ゴールを引き寄せる。

以下、上口コメント
●FW上口玲央(3年)
―決勝戦で3ゴール。優勝の立て役者になった
「あの得点は3つともチームメートから当てれば入るみたいなボールばかりもらっていたので、決められて良かったというのがありますし、パス出してくれた仲間に感謝したいですね。(自分自身が「持っているな」という思いは?)ありましたね(微笑)」

―自分自身のプレースタイルは
「あの決勝でも出たように、泥臭く、ひたむきにというのは自分のストロングポイントでもありますし、シュートは得意な方なので、どんどん狙っていきたいと思います。得意な角度がある。左から切り込んでシュートは得意なので、全国でも出していければいいと思います」

―初出場だが、チームに手ごたえはある?
「守備が安定していると思うので、試合の流れを守備から掴んで、自分たちの流れに持って行きたいと思います。あとは(関)瑞樹がいるので、チームのストロングポイントだと思います」

―この学校の良さは
「寮の前にグラウンドがあるので空いた時間に自主練ができたりする。そこはいいところだと思います」

―きょうはパティーク11プロを着用して練習していたけれど、その感想を
「足にフィットする感じがあった。フィット感があるというのはいいところだと思いますね。最初の方はいつもやっているスパイクよりは滑りにくいなと。切り返しとかは、しやすかったかなと思います。(デザインは)個人的に結構黒色が好きなので良かった」

―自身にとっての選手権とは?
「小さい時から憧れていた舞台なので楽しみたいなと思います」

―その大会へ向けた意気込みを
「自分らしくプレーするというのと、ここまで来れたのは小さい時から支えてくれた家族や今、試合にも出れない選手たちがスタンドなどで一生懸命応援してくれる人たちのお陰なので、感謝の気持ちを持ってという思いもあります」

―ゲキサカを通してメッセージがあれば
「初出場なのでチームとして一戦一戦、自分たちらしさを出して勝って行きたいと思います」

(取材・文　吉田太郎)