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[大学選手権]夏冬制覇の流通経済大は来季3冠狙う、中野監督「プレッシャーはない」

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[12.21 大学選手権決勝 流経大1-0関学大 味フィ西]

 流通経済大が夏の総理大臣杯に続き、日本一に輝いた。夏冬の連覇は2004年の駒澤大学以来、実に10年ぶりの快挙達成となった。決勝戦では関西学院大を1-0で撃破。230人を超える大所帯ゆえの選手層の厚さをみせつけ、10日で5試合の過密日程を乗り越えると頂点に立った。

 試合後、流通経済大の中野雄二監督は「多くの人のベクトルが合うと、こういう結果になる」と234人の部員や父兄、学校全体で勝ち取った勝利を喜び、「いずれサッカーを離れた場所で生きていくことになる。部は社会の縮図になっている。230人それぞれが自分の役割や立場を理解した中で、いかに同じ目標の下でやっていけるか」と“成功の秘訣”を語った。

 来年創立50周年を迎える流通経済大。メモリアルイヤーでの“快挙”を目指してサッカー部を強化した結果、昨年は総理大臣杯優勝。そして今年は総理大臣杯連覇に続き、冬の日本一決定戦である全日本大学選手権での初優勝を手にすることになった。

 本当の“勝負の年”と位置づけている2015年を前に、ここまでは「順調にきている」と話した指揮官は、「昨年は1冠、今年は2冠。次はすべての大会の連覇もかかってくる。関東リーグの優勝は一番厳しいと思うが、それができるだけの戦力と経験は積んだ。真剣に3冠へ向けてチャレンジしたい」と力を込めた。

 この日、決勝のピッチへ立った4年生は、DF鈴木翔登(4年=流通経済大柏高)とFW江坂任(4年=神戸弘陵高)の2人だけ。主力の多くは来年も残ることになる。3冠へ向けて、中野監督は「プレッシャーはない」と話す。これまでも多数のスター選手を輩出してきた流通経済大が、メモリアルイヤーを前に、確実に実績を積んでいる。初の3冠達成へ。その視界は良好だ。

(取材・文 片岡涼)
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