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吉田麻也が『山口慶引退』を語る…「憧れ」から「良き友」へ

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 ジェフユナイテッド千葉は25日、MF山口慶(31)が今季限りで引退すると発表した。名古屋の下部組織出身で、2002年にトップチームに昇格。下部組織出身者では初のJ1通算100試合出場を果たすなど、活躍した。2010年に千葉に移籍。J1通算は170試合4得点、J2通算は100試合1得点だった。

 山口は名古屋U18出身者の第一人者ともいうべき選手だった。特に名古屋の下部組織出身者にとっては特別な存在だ。現在は日本代表で不動のレギュラーとして活躍するDF吉田麻也(サウサンプトン)もその一人。吉田は『山口慶引退』と題したブログ(http://ameblo.jp/mayayoshida)を更新し、その思いを語っている。

「先日の千葉と山形の入れ替え戦。朝起きてすぐネットでチェックした。落胆した。きっと多くのジェフサポーターもJ1昇格のチャンスを逃し落胆したに違いない。ただ僕はそれに加えて『あぁ、慶君引退しちゃうのかな…』という落胆の方が大きかった」

 山口は吉田の5歳年上になる。出会いは吉田がジュニアユースに入団した12歳の時だったと語る。 

「初めて山口慶という男を見たのは12歳の時だった。ジュニアユースとユースは同じクラブハウスでよく見かけていたが一際怖かったのを覚えている。今よりも体が大きく(多分僕が幼かったからそう見えただけ)、目つきが鋭く僕は影でグラップラー刃牙と呼んでいた。笑」

 吉田にとって、山口は憧れだった。「やっぱりユースからトップチームに上がった選手は下の子供達からしたら特別だ。スタジアムに行くといつも応援していたし自分も同じようにトップチームに昇格したいと思い憧れていた」。

 そして2007年、吉田もトップチームに昇格。「トップチームに昇格して程なくしてローカルTVに慶君と一緒に出演した。そこでご飯連れてってくださいとお願いし、よく面倒見てもらうようになった。名古屋のお店も遊びもほぼ慶君に教えてもらった。プライベートでも信じられない粗相を繰り返す僕を叱っては最後はいつも笑っていた」。MF本田圭佑らがいた個性派集団の中で、互いに切磋琢磨しながら成長を続けた。

 しかし3年後の2009年オフ、山口に契約満了の知らせが届いた。「慶君が名古屋から契約満了を知らされた時も一緒にいたが後にも先にもあんなにクラブに嫌悪感を抱いたのはあの時だけだ。笑」。今では冗談交じりに振り返ることが出来るが、当時は「一人怒り狂う」ことしかできなかったと明かす。

 その後、山口は千葉へ移籍したが、吉田が千葉の練習場に顔を出すなど、交流は続いた。先日も山口がイングランドを訪問する形で再会。「いつも日本だと時間がないのでバタバタでゆっくりできないのだが久しぶりにゆっくり話をすることができていろんな思い出話やこれからについて話した。昔よく名古屋でお茶しながら将来について話したのを思い出して嬉しくもあり切なくもあり」と感慨深げに振り返る。

 ちょうどゴールした試合を観戦していたとのことで、「少し前から引退を匂わす慶君に『体が動くなら絶対やめない方がいい!』と言い続けてきたが、今回イギリスで会った時の吹っ切れて新しいスタートを切ろうとしている先輩の後ろ髪を引くようなことはしたくなかったので餞別にゴールだけあげといた」と喜んだ。

「良い先輩。いや、良き友を持ったと心から思った」と表現した吉田。最後は「ありがとう慶君!そして、本当にお疲れ様でした!そしてそして、これからも吉田の尻拭いよろしく」と締めくくった。

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