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[横山杯]「マジメに頑張る国府の良さ」出した熊本国府が新潟西に競り勝つ

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[12.28 横山杯決勝第1グループ第1戦 新潟西高 1-2 熊本国府高 矢田部サッカー場B面]

 全国の強豪34校が優勝を争う「横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会1st Division」(茨城)は28日、決勝リーグに突入。決勝第1グループ第1戦の新潟西高(新潟)対熊本国府高(熊本)戦は熊本国府が2-1で競り勝った。

 今年プリンスリーグ北信越5位の新潟西と、昨年度全国高校選手権の開幕戦で勝利している熊本国府との一戦。「今回(の5日間の遠征)は13人で回している。武南戦が一番良かったですね。ただ(1年生も多い中で)良く頑張っている」と鳴海優監督が語る新潟西は、予選リーグで武南高(埼玉)を3-2で下すなど第1グループを4勝1敗で首位通過してきた。対して熊本国府は4位までが勝ち点2差の争いとなった第3グループを3勝1分1敗の2位。各グループ2位の成績上位に入って8強入りを果たした。

 先制したのは熊本国府だった。前半3分、セットプレーの流れから右サイドを縦に突いたMF熊野航平のクロスをCB渡邉陸斗が右足ダイレクトで合わせて幸先よくリードを奪う。対する新潟西は左足でゲームをつくるMF佐藤拓巳とスピードを活かしたドリブルで中央突破するMF小川朋広のダブルボランチを軸に反撃。そして右サイドでDFをかわすMF熊倉陽介やFW鳥島佑紀の突破からチャンスが生まれる。9分には熊倉のアーリークロスに鳥島が決定的な形で飛び込み、23分には佐藤の好展開からMF見原慧が右足シュートへ持ち込んだ。

 ただ、試合は佐藤光治監督が「ハードワークをしてボールを奪っていくこと。今年は高い能力がある訳じゃない。ただディフェンスに関しては選手の関係、距離間は負けていないと思う。チームワークもいいし、マジメに頑張る国府の良さが出ると思う」と語る熊本国府の持ち味の堅守が光る展開となった。前半はチャンスも作られたが、個々のハードワークで相手の攻撃をしぶとく阻止。網を突破されても渡邉、田河雄大の両CBのところで跳ね返し、GK安部宏希が得点を許さない。

 逆に交代出場のFW吉田琢朗が前線でボールを収め、サイド攻撃を繰り出す熊本国府は後半27分に交代出場のMF田中秀晴の右足ミドルで追加点。新潟西も32分、左クロスに足を伸ばして合わせた交代出場FW金子達樹が1点を返したが、熊本国府が2-1で勝利した。

 今年はなかなか結果が出ず、選手権予選は準々決勝で連覇を阻まれた熊本国府。それだけに新シーズンへ向けて意欲的なスタートを切っている。中盤で攻守の奮闘光ったMF田中友巳は「我慢強く守って、エースがこのチームはいないので、みんなで守ってみんなで攻撃して1点を大事にしていく。新人戦で必ず決勝戦まで行って、九州大会に出場し、総体、選手権で結果を残せるようにしていきたいです」と誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
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