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[横山杯]名門・習志野先制も、埼玉栄がU-17代表FW高橋の鮮烈同点弾で引き分けに持ち込む

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[12.28 横山杯決勝第1グループ第1戦 習志野高 1-1 埼玉栄高 矢田部サッカー場A面]

 「横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会」1st Division決勝第1グループ第1戦の習志野高(千葉)対埼玉栄高(埼玉)戦は、習志野がFW小倉勇登のゴールで先制したが、埼玉栄はU-17日本代表FW高橋利樹のゴールで追いつき、1-1で引き分けた。

 今年、激戦区・千葉の夏を制して全国高校総体に出場した名門・習志野は大会開幕4日前の今月21日にプリンスリーグ関東参入戦を終えたばかり。砂金伸監督が「チーム立ちあげて1回練習しただけで来た。今年の3年生みたいに個性のあるヤツはいないけれど粘り強く行きたい」という新チームはわずかなトレーニングのみで今大会を迎えたが、予選リーグを唯一の5連勝で突破した。

 一方の埼玉栄は近年、町田也真人(千葉)や高瀬優孝(大宮)を大学経由でJリーグへ送り出している強豪。今年はU-17代表に初選出された高橋を擁す注目チームだ。予選リーグでは市立船橋高(千葉)相手にカウンターからの連続ゴールで4-1快勝。勝ち点で並んだ市立船橋に得失点差で劣り、グループ2位に終わったものの、各グループ2位の成績上位に入り、堂々の8強入りを果たしている。

 その両校による戦いは前半、MF蔵川慎吾を軸に自陣からボールをつないで攻める埼玉栄に対し、習志野は高い位置で奪ってからのショートカウンターで対抗した。185cmCB西村慧祐とCB木村将己の両CBも安定していた習志野は21分、小倉からのパスを受けたMF筌口拓がPA右からシュート。GKが弾いたボールを小倉が詰めるが、埼玉栄はGK小山隼がビッグセーブで止めて先制点を許さない。

 砂金監督が「チャンスはあったけれど、決めることができなかった」と首を捻った習志野だが、後半5分に埼玉栄・蔵川の決定的な一撃をGK田中暉大がビッグセーブ。直後のカウンターから筌口が右クロスを通すと、ファーサイドの小倉が左足でゴールへ流し込んだ。

 先制された埼玉栄は後半23分、交代出場の大型FW杉浦拓磨のインターセプトから右中間へドリブルで持ち込んだ高橋が逆サイドのゴールネットへ右足ミドルを突き刺す。エースの鮮烈な一撃で追いついた埼玉栄はオープンな攻め合いになった終盤、セットプレーから左SB飯田勇吹がチャンスを迎えたが、習志野の好守の前に勝ち越すことはできなかった。

 稲垣忠司監督が「ファーストコントロールの質が低い。チームの課題です。(このレベルの相手でも)もっと中盤で動かしていけるように。もう一皮剥けてもらいたい」と口にした埼玉栄だが、決勝進出へ向けて貴重な勝ち点1を掴んだ。

(取材・文 吉田太郎)
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