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アジア杯へ合宿スタート、アギーレ監督が八百長疑惑で選手に直接説明

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 日本代表は29日、来年1月にオーストラリアで開催されるアジア杯に向け、千葉県内で合宿をスタートさせた。

 1月3日にオーストラリアで合流するDF吉田麻也(サウサンプトン)を除く22選手とトレーニングパートナー2人が集合。練習前の宿舎では、八百長疑惑で告発されたハビエル・アギーレ監督をめぐる経緯と現状について日本サッカー協会の大仁邦彌会長が選手に説明。アギーレ監督も自ら選手に対して潔白を主張した。

 異例のスタートとなった代表合宿だが、練習後、報道陣の取材に応じたアギーレ監督は「この前の会見で話したことを直接選手に言うことができた。選手は落ち着いて聞いていた。何か質問があればと問いかけたが、特に質問はなかった」と説明。そして「このミーティングが終わったら、サッカーだけに集中していこう」と、選手に呼びかけたことを明かした。

 疑惑を抱えたまま臨む大会。この日の練習場に海外メディアの姿が見られたように、今後もさまざまな国のメディアから八百長疑惑に関して質問を受ける可能性もある。「どうなるかは行ってみないと分からないが、私に隠すことは何もない」。アギーレ監督は「アジア杯で優勝することが目標。メディアの方々の仕事も尊重するが、私は優勝に向かって、そこに集中したい」と力説した。

 1月12日のパレスチナとの初戦に向けて始動したアギーレジャパン。「ベストな23人を連れてきた。23人には『タイトルを守りに行こう』と話した。準備の時間もあるし、タイトルを守るだけの十分な力がある。楽なことではないが、それができると思っている。相手には敬意を払うが、すべての相手に勝ちたい」。あらためてアジア杯制覇への決意を述べたアギーレ監督。ピッチ外の騒動に惑わされることなく、2連覇の懸かったアジア杯に集中していく。

(取材・文 西山紘平)

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