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[横山杯]新潟西が一矢報いる…習志野は敗戦でファイナルゲーム進出を逃す

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[12.29 横山杯決勝第1グループ第3戦 習志野高 0-2 新潟西高 矢田部サッカー場A面]

 「横山杯 第15回全国ユース招待サッカー大会」は28日、1st Division決勝第1グループ第3戦で新潟西高(新潟)が習志野高(千葉)と対戦し、2-0で勝利した。決勝リーグ2戦2敗だった新潟西が意地の勝利で大会を終えたのに対し、習志野は完封負けを喫し、ファイナルゲーム進出を逃した。

「予選ではうまく行ったが、連戦で疲れてきて本来の力を出せなくなった。昨日(28日)も決定的な場面を外して、ちょっと厳しいところだった。最後にもう一回気持ちを切り替えて、新年に向けて勝って終わりたかった」と成海優監督が話した新潟西が開始から流れをつかみ、前半15分に先制に成功した。

 高い位置でボールを奪ったFW木村智弥が振り向きざまに左足ロングシュート。相手の不意を突いたシュートがゴールネットに突き刺さった。前半35分にもFW鳥島佑樹に決定的な場面が訪れたが、左足シュートはわずかにゴール左へと外れていった。

 それでも新潟西は後半3分、カウンターから相手DFの背後に抜け出した鳥島のシュートはGKの好セーブに阻まれたものの、これで得たCKの流れから追加点を挙げた。中央に折り返したボールをDF田中亮輔がヒールでつないで鳥島がゴールに押し込んだ。

 2-0とリードを広げた新潟西だったが、「後半もう1点取った後から相手が前から前からと来ていたので、後半の最後の方は苦しかったです」とMF佐藤拓巳が語ったように終盤は習志野ペースに。

 勝ち点、得失点差で並んでいる埼玉栄高をかわしてファイナルゲーム進出を狙う習志野は、後半10分に決定機。右CKから味方が頭でつないだボールをDF埴田裕己がヘディングシュート。これがGKを超えてラインを割るかと思われた寸前で佐藤のクリアに遭い、チャンスを逃した。

 新潟西も後半14分に右CKからMF小川朋宏のヘディングシュートがクロスバーを叩く。その後も習志野に攻め込まれる場面が続いたが、「コース規制しながら囲い込んでボールを奪う」戦術で最後まで反撃を許さなかった新潟西が2-0で完封勝利を挙げた。

 勝利した新潟西の成海監督は本気で挑んできた相手を撃破し「公式戦とは違うが習志野を相手にこの結果で彼らも少し自信がついたと思う」とコメント。さらに「全国の強豪校の胸を借りて課題もいっぱい出てきた。個人としてもこの大会でそれぞれが足りない部分がわかったと思うのでそこを鍛えていってもらいたい」と今後の選手たちの成長に期待を寄せた。
(取材・文 清水祐一)
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