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日本代表が正月返上でトレーニング、本田「元日は特別」

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 アジア杯に向けて国内合宿中の日本代表は1日、千葉県内で練習を行った。インフルエンザを発症したため宿舎で静養したMF柴崎岳(鹿島)、オーストラリアで合流するDF吉田麻也(サウサンプトン)を除く21選手がトレーニングパートナー2人とともに汗を流した。チームは明日2日、オーストラリアに向けて出発する。

 異例の年越し合宿となり、元日からトレーニングを行った日本代表。練習後、報道陣の取材に応じたFW本田圭佑(ミラン)は「元日も普段と変わらない気持ちで臨めれば理想だけど、自分も日本人なので。心機一転というか、いろんなことを決めるのもこの時期だし、まとめて反省するのもこの時期。元日は自分にとっても他の日より特別というのはある」と、新年を迎えた心境を語った。

 ブラジルW杯後、「自分自身の物差しづくりを一からやり直さないといけない」と宣言した。この日も「やることはしっかり決まっている。反省もしたし、取り組むことは(2014年の後半から)大きく変わることはない。継続性が一つのテーマになってきている」と、引き続き自己改革に取り組む考えを示した。

 ブラジルW杯でのグループリーグ敗退を筆頭に、ユース代表も相次ぎ世界大会への出場を逃すなど、日本サッカー界にとって暗いニュースが続いた2014年。「W杯後の半年だけでサッカーが少し元気がないと言うのではなく、もっと長いスパンで、3年、4年のプロジェクトで考えないといけない」。そう指摘した本田は「その意味でアジア杯も通過点。スタートに過ぎないし、日本サッカー界全体で力を合わせて盛り上げて、結果を出していくことが大事だと思う」と力を込めた。

 アジア杯については「もちろんW杯と違って、アジア杯は前回優勝しているし、日本に挑戦してくるチームも出てくる。それに対して、どう臨むか。W杯とは精神面で明らかに違ってくる」と、アジア王者として戦う難しさも口にした。「そこに自分たちが上から挑むと、痛い目に合う。そこは危機感を持っている」と、チーム全体を戒めるように言った。

(取材・文 西山紘平)

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