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[選手権]セットプレー一発で前橋育英が初芝橋本下し初戦突破

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[1.2 全国高校選手権2回戦 前橋育英高1-0初芝橋本高 味フィ西]

 第93回全国高校サッカー選手権は2日、各地で2回戦を行い、味の素フィールド西が丘の第2試合ではともに今大会初戦となる前橋育英高(群馬)と初芝橋本高(和歌山)が対戦した。0-0で迎えた後半27分、前橋育英がセットプレーで奪った1得点を最後まで守り抜き、1-0で競り勝った。明日3日の3回戦では山梨学院高(山梨)と対戦する。

 勝った前橋育英の山田耕介監督が「相手のパワーとスピードにアップアップだった」と振り返った一戦。初芝橋本はMF末吉塁(3年)とMF川中健太(2年)の両サイドハーフが果敢に仕掛け、サイドからチャンスをつくる。前半35分には川中の右クロスからMF高橋響(2年)がシュートを放つが、DF上原大雅(3年)がブロック。前橋育英の体を張ったディフェンスに得点を奪うまでには至らなかった。

 前橋育英は前半28分、U-19日本代表MF渡邊凌磨(3年)が個人技でフィニッシュまで持ち込むが、ゴールならず。U-19日本代表MF鈴木徳真主将(3年)が中盤の底で攻撃を組み立て、厳しいマークに遭いながらも徐々にリズムをつくり出すが、なかなかゴールを割れなかった。

 膠着状態を打ち破ったのはセットプレーだった。前橋育英は後半27分、渡邊の左CKにDF宮本鉄平(3年)が頭で合わせ、先制点。初芝橋本の阪中義博監督が「ちょっと運動量が落ちて、苦しくなった時間帯。集中が切れたわけではないけど、やられた」と悔やむ一撃だった。

 後半19分から186cmの長身FW市川久也(3年)を投入するなど前線の圧力を強めていた初芝橋本は1点ビハインドとなったことで終盤は末吉を本来のFWに上げ、同点ゴールを目指した。後半35分にはその末吉がPA内の仕掛けからゴール前に折り返すと、GKが前に弾いたが、初芝橋本の選手よりも一歩早く鈴木が戻って間一髪のクリア。虎の子の1点を守り切った前橋育英が悲願の全国選手権初優勝へ、からくも初戦を突破した。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)
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