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[MOM1287]立正大淞南FW中島隆司(3年)_「1試合1得点」目標のエースがいきなり2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 高校選手権2回戦 丸岡1-2立正大淞南 柏の葉]

 エースがいきなり全開だ。「1試合1得点が目標です」と、話していた立正大淞南高(島根)のエースFW中島隆司(3年)だが、後半7分にCKをヘディングで合わせて先制点を奪うと、同16分には、中央をドリブルで持ち込み、右足で豪快にゴールネットを揺らす。「もう1個決めるチャンスがあったので」。クロスバーに当てたシュートを反省したが、「これで緊張がほぐれた」と笑顔を見せた。

 昨年の悔しい思いを払拭した。昨年度大会1回戦の水戸啓明戦に先発した中島は、ゴールを決めることが出来なかった。チームは完封負けし、初戦で姿を消した。無念を晴らすため、エースはこの1年間、練習で放つシュート1本1本にもこだわりを持ってきた。「自分が納得するまで、練習しました」。全国で味わった悔しさを、きっちり同舞台で晴らした。

 プリンスリーグ中国で得点王を獲得するなど、抜群の得点力を見せるチームの大黒柱に、指揮官も全幅の信頼を置いている。最も信頼している部分は「シュート精度」だという。「右足、左足、頭、ボレー。全部にミート力がある。枠に飛ばすことに関しては素晴らしい才能がある」と絶賛。これについては、中島本人も「枠に飛ばさないと僕の仕事はない。それはFWとしては当たり前かなと思う」と自覚している。

「目標は1試合1点。今日は出来ましたけど、また次の試合で出来るか分からないので、頑張りたい」

 あくまで目標は1試合1得点。ただそれを上回る分には、何の問題もないはずだ。次は「非常に強いチーム」と警戒する尚志高(福島)が相手。背番号17は「負けないようにしっかり戦っていきたい」と気合を入れ直した。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)
【特設】高校選手権2014

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