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[選手権]京都橘がPK戦の末に國學院久我山を下してベスト8進出

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[1.3 全国高校選手権2回戦 國學院久我山 0-0(PK1-3) 京都橘 駒沢]

 第93回全国高校サッカー選手権大会は3日、3回戦を各地で行い、駒沢陸上競技場の第1試合では、國學院久我山高(東京A)と京都橘高(京都)が対戦した。試合は0-0のままPK戦に突入。3人が連続で決めた京都橘に対し、國學院久我山は4人中3人が失敗。京都橘がPK戦の末に、準々決勝進出を決めている。

 主導権争いの続く前半、京都橘がチャンスをつくり出す。12分にはFW中野克哉(3年)のCKからDFハウザー・ケン(3年)がヘッドでゴールを狙うが相手選手に当たったボールは右ポストを叩く。同21分にはMF大野挙弥(3年)が右からクロスを上げる。MF堤原翼(1年)が落としたボールをFW岩崎悠人(1年)がシュートしたが、今度は左ポストに嫌われて得点を挙げられない。

 その後も京都橘は24分に中野がミドルシュートを放つなど、好機をつくる。なかなかアタッキングサードで京都橘の守備を崩せなかった國學院久我山も、29分には高い位置でのプレスからボールを回収し、MF鈴木遥太郎(2年)がミドルシュートを放ったが、GK矢田貝壮貴(1年)にセーブされた。

 前半終了間際には、両チーム単発的にチャンスをつくる。京都橘は前半36分に中野がミドルシュートを放ったが、GK仲間琳星(3年)に止められ、國學院久我山も40分にDF野村京平(2年)が強烈なシュートを枠に飛ばしたが、こちらもGK谷田貝に阻まれ、前半を0-0で折り返した。

 後半の開始から國學院久我山は、鈴木を下げてMF名倉巧(1年)を起用する。京都橘も18分にMF堤原翼(1年)に代えてMF則包晃哉(3年)をピッチに送り出した。その京都橘は、右SB倉本光太郎(3年)が攻撃に参加する回数を増やす。同18分には中野、20分には岩崎にクロスを合わせるが、得点にはつながらない。

 互いにシュートまで行く回数の少ない展開で、後半27分に國學院久我山はMF澁谷雅也(1年)を下げて、MF山本研(2年)を投入する。互いに細かいパスをつないで、打開を図ろうとする時間が続く中、33分に久我山はFW飯原健斗(3年)が左足でゴールを狙ったが、シュートはGKの正面を突いた。同37分にも飯原は距離のある位置から左足のミドルシュートでゴールを狙ったが、左に逸れて行った。

 敵陣でボールを保持する時間の長くなった國學院久我山は、39分にもMF知久航介(1年)が右足でミドルシュートを打つが、DFに当たったボールはわずかにクロスバーを越えた。アディショナルタイムにも山本が距離のある位置からの直接FKでゴールを狙ったが、これもGKに阻まれる。結局、試合は0-0で前後半を終え、PK戦に突入した。

 先攻の國學院久我山は1人目の飯原が失敗。3人目のDF内藤健太(3年)のシュートをGK谷田貝がセーブ。4人目の知久のシュートも左ポストに嫌われた。対する京都橘は、3人全員が成功しており、PK戦を3-1で制した京都橘が8強進出を決めている。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 河合拓)
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