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[選手権]「いつも崖っ縁」流通経済大柏が3戦連続の接戦制し8強へ

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[1.3 全国高校選手権3回戦 水橋高0-1流通経済大柏高 フクアリ]

 第93回全国高校サッカー選手権は3日、各地で3回戦を行い、フクダ電子アリーナの第1試合では水橋高(富山)と流通経済大柏高(千葉)が対戦した。0-0で迎えた後半36分にCKから決勝点を奪った流通経済大柏が1-0で競り勝ち、ベスト8進出。5日の準々決勝では立正大淞南高(島根)と対戦する。

 前日2日の矢板中央戦から先発3人を入れ替えた流通経済大柏はMF相澤祥太(3年)、MF渋谷峻二郎(3年)、MF鈴木豪(2年)が今大会初先発となり、渋谷と鈴木はともに初出場。腰痛を抱えるMF小川諒也(3年=F東京内定)、右足首を痛めているMF久保和己(3年)をベンチに温存したが、序盤はなかなかリズムをつかめなかった。

 本田裕一郎監督が「(代わって先発した選手が)初出場だったりして、本当はもっとできる選手だけど、力を出せなかった」と振り返る誤算。前半21分には相手FKに飛び出したGK瀬口隼季(2年)がパンチングしたボールをMF水原和輝(3年)に狙われたが、無人のゴールに飛んだシュートはクロスバーを直撃し、難を逃れた。

 前半28分に右ポスト直撃の左足ミドルを打ったFW高沢優也(3年)は同33分にも渋谷の右クロスからフリーでヘディングシュートを放つが、枠を捉え切れず。しびれを切らした本田監督は前半36分に早くも動き、鈴木に代えてMF新垣貴之(3年)を投入した。

 ハーフタイムにも2人を交代した流通経済大柏は小川とスーパーサブのFW福井崇志(3年)が後半開始からピッチに入る。システムも4-4-2から3-5-2に変更。「(3バックのほうが)前からプレスがかかりやすくて、こぼれ球も拾いやすい」という県予選でも採用した戦術変更で後半は完全に主導権を握った。

 後半の被シュートは0本。前線からのプレッシングとセカンドボールへの出足の早さで水橋を凌駕し、一方的に押し込んだ。それでも後半25分、福井の右足ミドルがGK村澤壮太(3年)の好セーブに阻まれるなど、1点が遠い。3試合連続のPK戦も脳裏をよぎり始めたが、後半36分、小川の右CKにニアサイドの高沢がヘディングで合わせ、ついにゴールネットを揺らした。

 結局、この1点が決勝点に。3試合連続で接戦をものにした流通経済大柏は中1日の準々決勝で立正大淞南と対戦することが決まったが、明日4日の過ごし方について本田監督は「何もしないで休ませようかなと思っている」と完全休養も示唆した。

「精神的な疲れも含めて、今まで出た選手権よりも選手が2倍疲れているような気がする。勝ちたい、負けられないという気持ちが強くて、そういうプレッシャーがあるのかもしれない」

 千葉県予選は準々決勝・柏日体戦(2-1)、準決勝・習志野戦(2-1)ともに後半アディショナルタイムに決勝点を決め、決勝・市立船橋戦(3-2)は0-2から3ゴールを奪う逆転勝利だった。全国大会に入ってからも1回戦の作陽戦、2回戦の矢板中央戦と2試合連続でPK戦までもつれ込み、この日も1-0の辛勝。接戦を制す勝負強さはさすがだが、本田監督は「いつも崖っ縁。ちょっとのんびりさせたい」と、選手のリフレッシュを優先させるつもりのようだった。

(取材・文 西山紘平)
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