beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.41]山梨学院MF小川雄大(3年)

このエントリーをはてなブックマークに追加
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.3 全国高校選手権3回戦 前橋育英1-1(PK6-5)山梨学院高 駒沢]

 期待を乗せた一撃は、右ポストに嫌われた。山梨学院高のエースであるFW小川雄大(3年)がピッチに立ったのは、1-1で迎えた後半12分だった。「勝負を決めようと思って、自分にできることをしっかりやろうと思ってピッチに入りました」と、小川は振り返る。

 大会前、12月24日に行った日大藤沢との練習試合でゴールを決めた際、小川は左ひざを地面に打ち付けて負傷した。本来であれば、先発出場を約束されたチームの絶対的エース。しかし、このケガのため、大会の出場も危ぶまれた。12月31日の初戦となった滝川二高戦は欠場。1月2日の岐阜工高戦では残り10分から出場したが、PK戦ではシュートを決められなかった。

 徐々に左ひざの状態が良くなっていた小川は、「1、2回戦を勝ってくれて、チームメイトに感謝の気持ちしかなかった。この試合ではなんとか仕事をしたかった」と、前橋育英戦に臨んでいた。そして後半24分に、絶好のチャンスが訪れる。左サイドでボールを受けるとPA内に切り込み、右足でのシュートに持ち込んだ。ボールは前橋育英GK吉田舜(3年)が懸命に伸ばした手に当たって、右ポストを叩いた。

「運がなかった。持っていなかったですね。決めたかったし、チームに貢献できなかったのが悔しいです」と、小川は唇を噛む。追加点を挙げられなかった山梨学院は、PK戦の末に前橋育英に敗れた。

 高校サッカーに別れを告げる小川だが、次はJリーグの舞台に飛び込む。すでに来シーズンから、J2のFC岐阜へ加入することが発表されているのだ。高校で得たモノは何かと問われた小川は「高校に入って、それまで感覚ばかりでやっていたけど、頭を使ってプレーするように成長できました。自分は、特別に身体能力とかがあるわけではない。その中で、ポジショニング、どういうシーンならフリーでボールを持てるか、良いプレーができるか、仕掛けられるか。そういうことを考えてやってきました」と言う。

 プロになれるのは、一部の天才だけ。そんな風に思われがちだが、小川は努力の重要性を説く。「自分が天才だと思ったら、その時点でどんどん下に落ちて行くだけ。天才だと思ったことはないし、ひたむきに努力するだけ」。その姿勢は、Jの舞台に行っても変えないつもりだ。「(岐阜でも)自分の良さを出して行きたい。1ランク、2ランクレベルが上がると思うので、自分の良さが出せるように、頭を使いながら、サッカーの本質を忘れずに、日々努力していきたい。努力しかないと思います」。高校の3年間で得たかけがえのない経験とともに、小川は次の一歩を踏み出す。

(取材・文 河合拓)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

▼関連リンク
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ


TOP