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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.42]静岡学園GK山ノ井拓己(1年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.3 全国高校選手権3回戦 東福岡高 0-3 静岡学園高 ニッパ球]

 夏の全国王者・東福岡高を静岡の名門、静岡学園高が撃破。それも全国高校総体の6試合で26得点をたたき出している優勝候補筆頭を完封して白星をもぎ取った。その立て役者となったのが1年生GK山ノ井拓己だ。前半10分、MF中島賢星(3年、横浜FM加入内定)の右足ミドルを冷静に対応すると、15分には強引にDFの前に入って抜け出してきた中島の強烈な右足シュートを「準備万端だった」と再び冷静にセーブする。この日はDFの背後へ抜け出て来るボールへの対応も良く、クリアもはっきりしていて相手に連続攻撃を許さない。そして先制した後の後半31分には切り返しでDFを外したFW餅山大輝(2年)の決定的な左足シュートがニアサイドを突いてきたが、素早い反応でセーブした。
 
 相手の東福岡には山ノ井にとってターゲットとなっている選手がいた。それはU-17日本代表に選出されているGK脇野敦至(2年)だ。「相手のGKが代表GKで自分、代表歴なくて入りたいという気持ちがありますし、相手よりもいいプレーしていれば自分が呼ばれるんじゃないかと思っていた。代表GKに勝ったので嬉しいですね」。98年の早生まれで同世代に当たる代表GK脇野に勝利したことがまた喜びを大きくした。

 山ノ井はチームで最も技術のあるGKではない。昨年9月からGKを務める山ノ井だが、13年から主力GKを務めていた3年生GK大杉啓を推す声はチームの中にも多かったという。それでも自身の持ち味を「本番に強いというところ」と分析する山ノ井は1年生チームとBチームの試合に出場すれば、相手のシュートを止めまくり、関東・静岡のU-16大会「Rookie League」でもビッグセーブを連発するなど、出場した試合でアピールしてきた。来季のプロ注目選手で全日本大学選抜GK福島春樹(専修大3年)らを育てている小池公人GKコーチは「1年であれくらいのオーラを出せる選手はなかなかいないですよ」と彼がゴール前で醸し出している雰囲気、そして勝負強さを賞賛。「将来性を考えて、我慢しながら」山ノ井を抜擢した川口修監督も「大舞台に強い」と認めている。

 山ノ井自身には「1年生だから」という気負いはない。「1年とか関係ない。自分がミスして『1年生だから』というのは違う。自分が出させてもらっているから(周囲が)納得いくようなプレーをしなければいけない」。前日の佐賀東高との初戦は緊張感もあったというが、相手の先制機をビッグセーブで封じてチームの快勝に貢献。そして「守備陣が抑えてくれたので、自分は少し助かりました」というこの日も優勝候補筆頭相手に堂々のプレーを演じた。先輩選手に対して強く言い切れずにCB石渡旭主将(3年)に「縦ばかり行くなと言って下さいよ」と頼むなど、1年生らしさを垣間見せることもあるという守護神は現在、ゴールを守る部分では非常に頼もしい存在となっている。

 静岡学園は1976年度大会で1年生GK森下申一氏(元日本代表GK)を擁して準優勝。95年度大会では1年生GK南雄太(現横浜FC)の活躍もあり、全国制覇している。再び1年生守護神がその活躍で名門を上へと押し上げることができるか、95年度以来となる4強入りを懸けた日大藤沢高との準々決勝でも注目だ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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