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[選手権]「美人な奥さんと子供と優勝喜ぶ」、星稜高3年生は“一番いいミーティング”でリラックス

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[1.12 全国高校選手権決勝 前橋育英高 2-4(延長)星稜高 埼玉]

 決戦前日に行われた“爆笑ミーティング”。星稜高(石川)MF平田健人(3年)が放った一言でチームはリラックスし、ほど良い緊張感に包まれたという。

 日本一に輝いた星稜高。試合前日の11日には“恒例”となっている3年生ミーティングを選手主体で開催。これまでは挙手制だったが、この日は最後ということもあり、3年生全員が一言ずつ決勝への意気込みを話したという。涙ながらに思いを語る選手の姿もあり、チームには決戦前日特有の緊張が走った。

 そんななか、選手権登録メンバーで唯一の受験生であるGK金岡天夢(3年)は「俺は将来、結婚して奥さんや子供に選手権で優勝したと自慢がしたい」と真剣な表情で語った。そして平田へ順番が回ってきた。

 自らの熱い思いを語ったあと、神妙な表情で口を開いたMFは「真剣な話に戻るけど……将来俺も結婚して、俺は美しい奥さんができるから。子供ができたら優勝したと自慢したい」と一言。現在は約半年、彼女がいないという平田の一言に選手たちは大爆笑。「関西人の部分が出ちゃったんですけど、思ったよりもみんながウケてくれたので80点でしたね」と笑顔で振り返った。

 チームメイトから「人一倍真面目で努力家」と評される金岡の言葉を聞き、「これを俺が言ったら笑うよなと、これ頂こうかな」と思ったという平田の強烈な一言。大笑いした選手たちは緊張がほぐれ、チームの雰囲気はより一層いいものになったという。FW大田賢生(3年)は「あれで緊張がほぐれた」と言い、平田自身は「3年間で一番いいミーティングだった」と胸を張る。

 緊張しすぎることなく、適度なメンタルで決戦を迎えた星稜高の選手たちは、4万人を超える観客の前でも堂々とプレー。そして激闘の末に栄冠を勝ち取った。初の日本一に輝いた星稜高の選手たち。その裏には「俺たちの色は明るい色だと思うので」と話す平田の“好プレー”があった。

(取材・文 片岡涼)
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