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後半の内容に不満の長谷部「満足できるレベルではない」

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[1.12 アジア杯D組 日本4-0パレスチナ ニューカッスル]

 4-0の快勝発進にも表情を緩めなかった。MF長谷部誠(フランクフルト)は「もちろん勝てたことはよかったと思うけど、試合を通して言えば、満足できるレベルの試合ではない」と厳しい口調で言った。

 前半8分にMF遠藤保仁のミドルシュートで先制した日本は前半25分にFW岡崎慎司、同44分にFW本田圭佑が追加点。後半4分にもDF吉田麻也のゴールで4-0と突き放したが、次が続かなかった。後半28分にはパレスチナDFアハメド・マハジナが2枚目の警告で退場し、数的優位に立ったが、ここから攻撃はペースダウン。試合終盤にこそゴール前混戦の中、ビッグチャンスが訪れたが、5点目を奪うことはできなかった。

「後半、試合がほぼ決まっている中で、僕を含めて小さなミスが多かった。たたみかけるところがなかった。グループリーグは得失点差で決まるかもしれないし、集中してやり切るところが足りなかった」

 大会のレギュレーションは勝ち点で並んだ場合、直接対決の成績が優先され、それでも決まらないときにはグループ全体の得失点差、総得点の順で順位を決定する。点を取れるときに取る。後半の失速はキャプテンとして見逃せなかった。

「(試合後の)ロッカールームの雰囲気を見ても、だれ一人満足していない。もっと点が取れたと思うし、勝てたことはよかったけど、切り替えたい。次の試合は別物になる」。16日の第2戦ではイラクと対戦する。この日、イラクはヨルダンに1-0で勝利。勝ち点3で並ぶチーム同士の試合に勝って連勝すれば、パレスチナ対ヨルダンの試合でパレスチナが勝つか引き分けた場合、最終節を残して日本のグループリーグ突破が決まる大一番だ。

(取材・文 西山紘平)

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