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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.49]星稜DF原田亘(3年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.12 全国高校選手権決勝 前橋育英高 2-4(延長)星稜高 埼玉]

 思わぬ伏兵がチームに勢いをもたらす同点ゴールを叩き込んだ。前半に先制しながらも後半10分に逆転された星稜高(石川)だったが、同19分に試合を振り出しに戻す。FW大田賢生(3年)が送ったクロスに走り込んだのは、右SBのDF原田亘(3年)だった。

 この日、原田はU-19代表にも名を連ねる前橋育英高FW渡邊凌磨(3年)と対面していた。「相手は代表にも入っていて、うまい選手だったので何回も抜かれてしまった」と振り返ったが、粘り強い守備で渡邊に自由を許さず、チャンスと見れば思い切りの良いオーバーラップで攻撃にも厚みを加えた。しかし、1-1で迎えた後半10分にサイドから切れ込んだ渡邊に右足で決められ、前橋育英に勝ち越しを許してしまう。このゴールが、原田のハートに火をつけた。

「2失点目は自分のマークの相手に決められたので、申し訳ない気持ちがありました。だから、絶対に取り返してやると思った」

 その思いが結果へと結び付く。後半19分、右サイドでボールを持った大田が左足でピンポイントクロスを送ると、原田がボールの落下点に入る。ヘッドで合わせたボールはネットを揺らし、星稜は2-2の同点に追い付いた。「チャンスがあれば取り返そうとしていましたし、ゴールを取りたい気持ちがプレーに表われたと思う」と自身が振り返り、木原力斗監督代行も「原田の気持ちが全面に出たゴールだった」と称賛したように、背番号3が気持ちで奪った同点ゴールとなった。

 このゴールで息を吹き返したチームは延長に2点を奪い、悲願の初優勝へとたどり着く。昨年の決勝戦での逆転負けをピッチ上で味わっていた原田は、「あきらめなければ試合の結果が変わるというのを去年味わっていたので、今日は自分たちがあきらめない気持ちを出せました。去年の悔しい経験があったからこそ、日本一を取れたと思う」と昨年の苦い経験を力に変えられたと笑顔を見せた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 折戸岳彦)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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