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次戦150キャップの遠藤、アギーレ監督も「常に周りを助けながら笑顔を見せている」と称賛

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 パレスチナ戦で先制点を決め、96年UAE大会で三浦知良(横浜FC)が記録した29歳9か月でのアジア杯日本代表最年長ゴールを大幅に塗り替えた34歳11か月のMF遠藤保仁(G大阪)が、ハビエル・アギーレ監督とともにイラク戦に向けた公式会見に出席した。

 次戦に出れば区切りの国際Aマッチ150試合目となることについて「明日、出るか出ないかは監督次第なので、149で止まるかもしれない」と言って会場の笑いを誘いながら、「出られたら非常にうれしく思います」と意気込んだ。

 これには、八百長疑惑問題の渦中で険しい表情を浮かべていたアギーレ監督も一瞬ニッコリ。遠藤をどのように見ているのかという質問に対して、「まず人間として驚かされた。選手としては昔から知っている。素晴らしい人間なので、ピッチ内外で常に周りを助けながら笑顔を見せている素晴らしい男だ」と称賛した。

 場を和ませるユル感も持ち味の一つだ。成長し続ける理由は何かと問われると、ここでも「自分でも分かりません」と言って会見場を和ませた。アギーレ監督に集中砲火が浴びせられるやもしれないピリピリした雰囲気を緩和させる、遠藤ならではの機知に富んだ受け答え。場の空気を自分の間合いに持ち込むと、「自分の中ではまだまだ若いと思っている。周りの方のサポートのおかげでもあるし、常に向上心を持って、いろんなことにトライしているので、それが良い方向に行っているのかなと思う」と言った。

「明日の試合は予選を占う意味で非常に重要。イラクは非常に素晴らしいチームなので、相手をリスペクトしながらも自分たちの持っているものをすべて出せればいい結果が出ると思う」と勝利を誓う遠藤。ベテランならではの経験値と独特のパーソナリティーでアギーレジャパンを牽引する。

(取材・文 矢内由美子)

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