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選手に動揺なし、長谷部「サッカーに集中するのは当たり前」

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 選手に動揺はない。日本代表のハビエル・アギーレ監督らを対象とした八百長疑惑の告発が受理されたとの報道を受け、16日のイラク戦に向けた公式練習後のミックスゾーンでは選手にもこの問題に関する質問が相次いだ。

「昨日の練習後にバスでだれかが言っているのを聞いた」と、前日14日の練習後に報道を知ったというMF長谷部誠(フランクフルト)はこの日昼に霜田正浩技術委員長から「大会前と変わらず、今はアジア杯に集中してやっていこう。チームは一つになっているし、この大会に集中してほしい」と言われたことを明かした。

「特に真新しいことはなかった。もともと大会中に(告発が)受理される可能性が高いとは聞いていたし、特に昨日のことで大きな変化はなかった」。そう冷静に受け止めるキャプテンは「自分たちはプロのサッカー選手として、国を背負って、ここに来ている。サッカーに集中するのは選手として最低限だし、当たり前」と、プレーへの影響を否定した。

 DF吉田麻也(サウサンプトン)も「個人的にはあまり気にしてない」と淡々と話すと、「こういう場(取材エリア)でもチームのことを答えたい。悪意ある記事も見たくないし、試合に勝って、いい記事を見たい」と、過熱する報道に苦言を呈した。

 選手たちは目の前の試合、大会に集中している。DF長友佑都(インテル)は「一緒に戦う仲間を信頼できないで、試合に勝つことはできない」と、指揮官への信頼を強調すると、「外ではいろいろざわついているかもしれないけど、僕らは至って冷静。笑いながら『ざわざわしているね』と話している」と、チーム内の様子を語った。

「選手は団結している。こういうのを吹き飛ばすのは結果しかないと思うので、結果を出さないといけないということだけ」。選手はピッチ上のプレーに集中し、勝利という結果を出し続けるだけだ。

(取材・文 西山紘平)

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