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本田、2戦連続PK弾!!日本はイラクを1-0で下し2連勝

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[1.16 アジア杯D組 日本1-0イラク ブリスベン]

 日本代表は16日、アジア杯グループリーグ第2戦でイラク代表と対戦し、1-0で競り勝った。日本は前半23分、FW本田圭佑の2戦連続となるPKで先制。その後は追加点を奪えなかったが、守備陣が2試合連続の無失点に抑え、2連勝を飾った。勝ち点を6に伸ばした日本はD組首位を守り、グループリーグ突破を懸けて20日の最終戦でヨルダンと対戦する。

 日本は12日のパレスチナ戦(4-0)と同じ先発メンバー。GKは川島永嗣で、最終ラインは右からDF酒井高徳、DF吉田麻也、DF森重真人、DF長友佑都と並んだ。中盤はMF長谷部誠がアンカーに入り、MF香川真司とMF遠藤保仁がインサイドハーフ。3トップは右から本田、FW岡崎慎司、FW乾貴士となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりからボールポゼッションを高める日本は序盤こそイラクを攻めあぐねたが、徐々にチャンスをつくり出していく。前半11分、本田からの絶妙なスルーパスに香川が反応。PA内右から右足を振り抜いたが、シュートはミートせず、ゴール左に外れた。

 最初の決定機は前半17分。こぼれ球を拾った長友が左サイドで仕掛け、鋭い切り返しから右足でクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ本田がヘディングで合わせたが、惜しくも右ポストを直撃した。同20分には遠藤の縦パスを乾がワンタッチではたき、PA内左で受けた岡崎がドリブルで相手DFの股間を抜いて切れ込んだが、惜しくもつぶされた。

 日本は前半22分、遠藤のスルーパスから乾がPA内左へ抜け出し、右足に持ち替えて中央に折り返す。香川の右足シュートは至近距離でGKに阻まれたが、こぼれ球を拾った本田が後方からDFアリ・アドナン・カディムに倒され、PKを獲得。これを本田が自らゴール右へ蹴り込み、先制点を奪った。

 PKで2戦連発となった本田は香川、岡崎と肩を組んで喜ぶと、岡崎と向かい合って“敬礼”のゴールパフォーマンス。リードを奪った日本は前半33分にも本田の背後から駆け上がった酒井の右クロスに岡崎がヘディングで合わせるチャンスをつくったが、GKの正面を突いた。前半の終盤にはイラクの反撃に遭う場面もあったが、最後のところで決定機を与えず、1-0で前半を折り返した。

 前半と同じメンバーで後半を迎えた日本は後半2分、本田の右足ミドルがクロスバーを直撃。追加点のチャンスを逃すと、その後はイラクに攻め込まれる時間帯が続いた。イラクは後半10分、1トップで先発していたFWユーヌス・マフムードに代えてFWジャスティン・ヒクマット・アジーズを投入。先に動くと、直後の11分には右クロスにMFアラー・アブドゥルゼフラが右足ボレーで合わせる場面をつくった。

 接触があるたびに主審がすぐに笛を吹くこともあり、ゴール前でたびたびセットプレーのピンチを迎える日本。それでも集中力を切らすことなく、1点リードを守り続けた。後半19分にベンチが動き、乾と遠藤を下げてMF清武弘嗣、MF今野泰幸を投入した。すると直後の20分、自陣からのロングボールを岡崎が胸でつなぎ、香川がドリブルで持ち込む。タメをつくって左サイドのスペースにスルーパスを通すと、走り込んだ清武がダイレクトでゴール前に折り返したが、ファーサイドに滑り込みながら右足で合わせた本田のシュートはまたしても右ポストを叩いた。

 追加点の絶好機を逃すと、後半28分、岡崎からパスを受けた香川の右足シュートもGKに弾かれる。再び流れを引き寄せるが、試合を決定づける2点目が遠かった。後半31分、香川の右クロスを今野が頭で折り返し、清武が左足ボレーで狙ったが、ゴール左へ。同44分には今野のスルーパスから香川が右サイドを抜け出し、左足でクロス。岡崎がダイビングヘッドで合わせたが、これもクロスバーの上を越えた。

 直後の後半44分、本田に代えてFW武藤嘉紀を投入し、最後の交代カードを切った日本。結局、最後まで追加点を奪うことはできなかったが、守備陣が最後までゴールを許さず、1-0で2試合連続の完封勝利をおさめた。2連勝を飾った日本は20日のヨルダン戦で引き分け以上なら、自力で準々決勝進出が決まる。

(取材・文 西山紘平)

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