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神戸出身の香川、震災20年に「今日は特別な日」

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 阪神・淡路大震災から20年が経った17日、神戸市垂水区出身のMF香川真司(ドルトムント)が、日本代表合宿中のブリスベンで報道陣の取材に応じ、「神戸がこれからも素晴らしい街であり続けますように」と、生まれ故郷に思いを馳せた。

 震災があった当時は5歳。就寝中に地震が発生した。「その瞬間というのは覚えているし、その後の被害も鮮明に覚えている。タンスがある部屋だったので、父がタンスを押さえていた。自分の家は被害は少なかったが、水道とかガスはすぐに復旧しなかったので、水をくみに行ったし、お風呂も銭湯を探して入りに行った記憶がある。寒かったことも覚えている」

 中学から高校にかけて5年間を過ごした宮城県仙台市は、11年3月11日に東日本大震災で被災している。仙台への思いを口にするときもそうだが、神戸は生まれ故郷。「愛着がある。20年経ったが、震災を経験した身として、ああいうことは忘れてはいけないと思っている。被害に遭った人たちへの気持ちがある」と真摯な思いを語った。

 この日、ノエビアスタジアム神戸で行われる「阪神・淡路大震災20年 1.17チャリティーマッチ」のことにも言及した。

「チャリティーマッチが行われるのは日本全体にとっても素晴らしいこと。僕自身も今日は特別な日だと思っている。これからもサッカーを通してみなさんに発信していきたい。サッカーで結果を残すことで、神戸のみんなを応援していきたい」と言い、アジア杯での健闘をあらためて誓った。

(取材・文 矢内由美子)

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