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横浜FMを率いるモンバエルツ監督「勝利だけでは十分ではない」

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 今季から横浜F・マリノスを率いるフランス人指揮官エリク・モンバエルツ監督が、新体制発表会の場で所信表明した。

 一昨季は最終節まで優勝を争いながらも、昨季は7位に終わった横浜FM。新体制発表会に出席した嘉悦朗社長は「失点29はリーグ最少ながらも、得点37はリーグ13位。ここが修正ポイント」と話した。モンバエルツ監督は「昨年のマリノスのプレーを分析してきました」と話すと、修正ポイントとなる得点力向上のためには「いろいろな要素が必要になりますが、選手に自信をもたせ、攻撃面を改善するトレーニングを実践していきたい」としている。

 横浜FMの指揮官に就任した理由を「自分のプロとしての経験を、より豊かにできる挑戦だと考えました」と、初の国外で指揮を執ることに意欲を示した。「私はチームをもっともっと向上させたい強い思いを持っていますし、すべてのゲームに勝ちたいと思っています」と勝利の重要性を説きながらも、「ただ、勝利だけでは十分ではありません。私たちのプレーアイデンティティーを作っていきたい」と話した。

 そして、プレーアイデンティティとは何かを説明。「動きのある連動したコンビネーションプレー、高いクオリティーを持ったプレー、全力で勝利に向かって取り組む姿勢、そしてフェアプレー、それらのことを指します。そのパフォーマンスを実現するため、そして試合に勝利するために全力を尽くしていきます」。3月7日に行われる川崎Fとの開幕戦に向けて、フランス人指揮官は自らの色をチームに浸透させようとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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