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アギーレ監督、8分間に渡って選手を褒める

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 グループリーグ突破を懸けた戦いとなる20日のヨルダン戦に向け、試合会場のあるメルボルンで最初のトレーニングを行った日本代表。練習開始前にはハビエル・アギーレ監督がセンターサークルに選手を集め、いつもより長く、約8分間に渡って話をした。

 身振り手振りをまじえながら、いかにも熱い口ぶりで語っている様子。選手によると、「イラク戦では私が要求したことだけでなく、それ以上のことを君たちがやってくれた。要求してはいないが、やってほしかったことをやってくれた」というお褒めの言葉だった。

 MF長谷部誠は「監督は『指示がなくても自分たちで応用してプレーしていたことが良かった』『チャンピオンになるチームは応用力が必要だが、そういう力も付いている』と褒めてくれた」という。

 指揮官は、イラク戦でホールディングのファウルを取られ、イエローカードを受けたMF清武弘嗣とMF今野泰幸の件についても言及した。

 アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトによると、イエローカードの対象となったファウルの中でホールディングとシミュレーションには罰金を科しており、ホールディングは2000ドル(約23万5000円)、シミュレーションは4000ドル(約47万円)。清武も今野も戦術的なファウルだったことで、「イエローカードは出ないに越したことはないが、チームにとって必要なイエローだった」と、指揮官としての見解を明確に選手に伝えた。

 このほかにも「無失点で来ていることは素晴らしい。唯一残念なのは、2勝してもグループリーグ突破が決まらなかったことくらい」などと選手に語りかけたというアギーレ監督。“カミナリ”と“ペップトーク”をうまく使い分けながらチームをさらに勢い付かせていく。

(取材・文 矢内由美子)

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