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湘南に還元だ!高山が得た大きな経験値「勝者のメンタリティ」

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「また湘南でやることは幸せなことだと思ってます。もう一回声をかけてもらえて、本当に感謝しています」。背番号は専修大から入団した2011年に背負っていた23番を選択。1年ぶりに湘南ベルマーレに復帰したMF高山薫が、心機一転、湘南での活躍を誓った。

 高山は昨オフに完全移籍で柏レイソルに移った。柏でもリーグ戦32試合に出場。SBからSH、シャドーポジションまで、ユーティリティープレーヤーとして、ネルシーニョ監督(現神戸)の期待に応えた。「もちろん戻ることは考えていませんでした。あと1年、契約も残ってましたし。(監督になった吉田)達磨さんと来年の話もしていました」。

 だが、シーズン終盤、思わぬオファーが届いた。J1に復帰する古巣・湘南から、復帰の誘いを受けたのだ。第一印象は「ビックリした」という高山。だが同時に「嬉しい」という感情も芽生えたという。「永木とか遠藤も残るって聞いたし、思い入れはもちろんあります」。1週間から2週間ほど悩んだと言うが、「本当にいい刺激になっていた」という古巣への復帰に迷いはなかった。「(吉田)達磨さんは『自分が思うようにするのがベストだ』と言ってくれた。自分の気持ちをしっかり考えることができたので、感謝しています」。

 柏での1年の経験は何物にも代えがたいものだった。特に終盤、驚異の粘りを見せた柏は、ACL出場権獲得のために2点差以上の勝利が義務付けられた中で、きっちり勝利するなど、ネルシーニョ監督、チームが持つ「勝者のメンタリティ」を経験できたことは、とても大きかった。さらに今回はこれまでの新加入とは違うとも話す。

「プロに入る時も心配事の方が多かったし、レイソルに入るときもJ1の常連のチームだったので、不安な気持ちも多かった。でも今回はいつもと違う。やりたい気持ち、やらなきゃいけない気持ちが大きい。プロに入る時もこんな気持ちにはならなかったし、スゲーいいことだなと思った。もう一回チャレンジしたいなと思った」

 常勝軍団での経験値。そしてそこで得た自信。若いチームには必ず大きな力となるはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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