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労働許可証の規制撤廃を訴えるベンゲル 「17歳のディ・マリアを獲得できなかった」

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イギリス特有の問題に不満

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、イギリス特有の労働許可証のシステムがプレミアリーグに優れた選手を集める上での障害になっているとして撤廃を訴えている。

 ベンゲル監督は現在ビジャレアルからDFガブリエウ・パウリスタの獲得に向けた交渉を行っていることを認めているが、労働許可証の取得が問題となる可能性もある。現行の規定では、過去2年間に自国の代表チームの試合に75%以上出場していない選手は労働許可証の取得に困難が伴う。

 マンチェスター・ユナイテッドMFアンヘル・ディ・マリアをかつて獲得できなかったことも明かし、ヴェンゲル監督は次のように述べた。イギリスメディアが伝えている。

「理想的には完全にオープンになり、誰でも加入することになるのがいい。我々はディ・マリアが17歳のときに目をつけた。国際大会で見てここに来てほしいと思ったが、彼はポルトガルへ行き、ポルトガルからスペインへと行った」

「なぜか? 彼は労働許可証を取得できなかったからだ。だから彼が莫大な金額を要する選手になってからでなければイングランドに連れてくることはできなかった」

 イングランド人選手を保護することよりも、トップレベルの選手たちと競争させることが成長につながるともヴェンゲル監督は主張している。

「2つのアプローチがある。ひとつは完全に国境を閉ざして、イングランドの選手だけでプレーすることだ。それはプレミアリーグの世界に向けての魅力を失わせることになる」

「2つ目は、『我々には世界最高のリーグがある。だから世界最高の選手たちを提供できるようにしよう』というものだ。完全にオープンにしようじゃないか。今の我々は、人為的な保護がネガティブなものでしかない世界に生きているんだ」

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