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[MOM1311]古河一MF中村玲央(2年)_攻守で前回王者撃破に貢献

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.24 茨城県新人大会準決勝 水戸商高 1-2 古河一高 鹿島ハイツ3]

 古河一高は決勝で水戸啓明高に敗れて8年ぶりの優勝を逃したものの、準決勝で前回王者・水戸商高を撃破。個々の能力は決して高くない。永岡覚監督が「他にないので武器が」と話すように気を抜くことなく、ハードワークを徹底して懸命に戦い抜くことがチームのモットー。その頑張りで水戸商を上回った古河一だが、特に奮闘光ったのが10番を背負うMF中村玲央(2年)だった。

 身長は170cm弱ほどだが、激しい当たりを厭わず、また豊富な運動量で局面に顔を出した。中盤の攻防で水戸商に主導権を与えなかったのは、切り替え早く相手ボランチ、サイドアタッカーの前で蓋をした中村の存在が大きかった。そして正確な左足を持つボランチは決勝点となる2点目にも絡むなど、攻守両面で勝利に貢献した。

 貴重なゴールを決めたMF鈴木大樹やMF中山元稀、また粘り強い守りで水戸商を封じたDF陣と全員で掴んだ白星であることは間違いない。その中で永岡監督はベストプレーヤーについて、コーチングスタッフと相談した上で「10番の中村玲央ですね。(良く身体を張っていた)そう思います」と中村の名を挙げた。その評価にふさわしいプレーだった。

 ただし、この試合の前半終了間際に受けた警告によって、中村は累積警告のために決勝で出場停止。チームも敗れて準優勝に終わった。その悔しさは今後の大会で勝ち上がり、決勝で勝つことによって晴らす。

(取材・文 吉田太郎)

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