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岐阜36歳青年社長が「アイス・バケツ・チャレンジ」で有名になった難病発症告白

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 FC岐阜は30日、代表取締役社長の恩田聖敬氏(36)が、筋委縮性側策硬化症、通称ALSと呼ばれる難病を患っていることを公表した。

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気。昨年夏には研究支援を呼びかける運動として、「アイス・バケツ・チャレンジ」と呼ばれる運動が世界的に流行。各界有名人が氷水を頭からかぶるなどの活動で、認知度を上げた。

 36歳の青年社長は、公式サイトに長文を掲載し、職務続投に意欲を示している。

以下、恩田社長のメッセージ
「この度は、私事ではございますが、みなさまにご報告する事項がございます。

 私、恩田聖敬は、昨年『アイス・バケツ・チャレンジ』で啓蒙活動が行なわれた、通称:ALSと呼ばれる、筋委縮性側策硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)を発症しています。この、ALSは現在の医学では、効果的な治療法はない難病で、運が悪かったとしか表現しようがない病気と言われていますが、私の境遇は、決して運が悪いわけではないと感じております。それは、全国に50余名しかいないJクラブの社長の一人として、お客様の喜ぶ姿や、「ありがとう」の声に接することが出来るこの職務は、私の天職だと感じているからです。

 また、サッカーに対して門外漢であった私ですが、昨シーズンを通してスポーツの持つ可能性、そこに関わるみなさまの熱さに強く魅せられ何度も背中を押してもらえました。さらに、FC岐阜の社長を務めさせていただいていることで、ふるさと「ぎふ」で、多くの人々に出会い、力強く支えていただいています。そのおかげで、この病名を告げられても、パニックにならず、自分のやるべきことを見失わず、今まで通り前進しつづける気持ちを持ち職務に取り組んでおります。

 このALSという病気は、身体は動かなくなるが、命までは取られない。感覚、知覚、意思、判断にも影響はなく、私は、『わたし』のままでいられる。ならば、今まで通り社長業を続けられる限りは続けて、「ぎふ」のために働きたい。その想いを、星野鉃夫後援会長をはじめとする周りの方々も尊重してくれました。また、家族も私の意思を応援してくれています。私の夢は、FC岐阜が岐阜県民にとってなくてはならないチームになることです。2015シーズンも、私はスタジアムでみなさまのお出迎えをしますので、気軽にお声がけいただき、これまで以上の熱い声援をチームにいただければと思います。ぜひ、みなさまも一緒に「ぎふを元気に!ぎふをひとつに!」を合言葉に、共に進み、共に戦い、ぎふがもっと元気になるように盛り上げていきましょう」

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