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高卒ルーキーのDF小川が定位置争う日本代表DF太田に白旗?「あれは勝てない」

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 チームが始動して約3週間。流通経済大学付属柏高からFC東京に加入したDF小川諒也は、少しずつ自分の通用する場所と、まだ足りない場所が見えて来たようだ。

 自身のストロングポイントについては、「高校時代までに培った走力はプロの世界でもやっていけると思います。僕はサイドバックなので、1試合中走れるようにしたいです。あと、自分の左足のクロスでチャンスを演出したり、FKからゴールも決めたいと思います」と言う。

 その一方で、「プロの世界っていうのは、スピードっていう面で高校と大幅に違います。プレーのスピードであったり、走るスピードであったり、パスのスピードあったりがすごく違うので、そこに早く自分も慣れてプレーできるようにしたいです。ポジショニングも、高校ではポジショニングがちょっと悪くても誤魔化せていた部分があるのですが、プロでは誤魔化しが利かないので、監督の言う通りしっかりポジションをとりたいと思います」と、自身の課題を挙げた。

 左サイドバックの定位置を争うのは、DF太田宏介だ。沖縄キャンプの途中から合流した日本代表DFから得るものは多いという。プレー面については「紅白戦では相手のチームに入るのですが、太田宏介選手のクロスは精度が高いですし、受ける側としてもイヤなボールなので。相手からイヤがられるボールっていうのは、自分も蹴っていきたいと思います」と話した。

 この日の会見では、自己紹介の冒頭で「榎本達也選手の半分しか生きていません」と挨拶し、笑いを誘った小川。だが、「笑いの部分では、ちょっと勝てないですね」と、太田に白旗をあげた。

「キャンプに合流してすぐ、沖縄の人たちに歓迎会のようなものをしてもらったのですが、そこでもすごく楽しそうにみんなを笑わせていたので。すごいっすね。自分はあまり笑いをとるのが得意じゃないですが、明るくしている方が、人は寄って来ると思うので。そういったところでは見習うところがあると思います」と、ピッチ内外で太田から多くのことを学び、成長していく。

(取材・文 河合拓)

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