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[デンチャレ]関東選抜Aが始動、鈴木&平野がゴールもYS横浜に惜敗

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 第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会(2月26日~28日)に参加する関東大学選抜Aチームが7日に始動した。Y.S.C.C横浜と30分間3本の練習試合を行い、計2-3で敗れた。1本目はスコアレスドロー。2本目はFW鈴木国友(桐蔭横浜大1年=相洋高)のゴールで先制するも、逆転を許し1-2。3本目は先制されたがMF平野篤志(駒澤大3年=大宮ユース)のゴールで追いつき、1-1だった。

 試合後、選手たちは「初対面のメンバーだったので難しかった」と口を揃えた。試験明けの選手や厳しいフィジカルトレーニングをこなしてきたばかりの選手が多く、コンディションが万全ではない中で迎えた一戦。指揮を取る八城修監督(桐蔭横浜大)からは「(デンチャレでの)優勝を目指していく上で気持ちというのは大事」と話があったといい、「気持ち8割でいこう」と声がかかったという。

 一本目は4-2-3-1システムを採用。GK富澤雅也(法政大3年=前橋育英高)、DFラインは右から溝渕雄志(慶應義塾大2年=流通経済大柏高)、久保飛翔(慶應義塾大3年=済美高)、田上大地(流通経済大3年=流通経済大柏高)、永戸勝也(法政大2年=八千代高)。MF古波津辰希(流通経済大3年=流通経済大柏高)とMF福島翔太郎(桐蔭横浜大3年=関東一高)がダブルボランチを組み、2列目は右に平野、左に山根視来(桐蔭横浜大3年=ウィザス高)、トップ下はMF北出雄星(専修大3年=三菱養和SCユース)。1トップはFW藤本佳希(明治大3年=済美高)が務めた。

 12分にはゴール正面で獲得したFKを田上が直接狙うも、壁に当たった。19分には遠目の位置からのFK。古波津が蹴り込んだボールへファーサイドの久保が反応するも、枠を捉えることはできなかった。その後も、“急造チームらしさ”を払拭できない関東選抜Aは、連携したプレーをみせることができないままに時間は過ぎる。0-0で30分間を終えた。

 迎えた2本目。システムを4-4-2へ変更し、1本目からは古波津、山根、藤本が引き続き出場した。GK岩脇力哉(筑波大3年=磐田U-18)、DFラインは右から鴨池陽希(中央大1年=F東京U-18)、今津佑太(流通経済大1年=流通経済大柏高)、金沢拓真(早稲田大3年=横浜FMユース)、小口大貴(専修大2年=川崎F U-18)。ダブルボランチを古波津と三島頌平(中央大1年=帝京大可児高)が務め、2列目は佐藤遵樹(専修大2年=千葉U-18)、山根。2トップに鈴木と藤本が入った。

 2分にゴール正面へ詰めていた藤本が放ったシュートはクロスバー上方へ大きく外れた。しかし6分、セットプレーのチャンスをものにした。古波津が蹴り込んだ左CK、ゴール正面の鈴木が右足で押し込み、1-0と先制に成功した。しかし14分にPKを謙譲すると、岩脇の逆を突かれて失点。さらに18分にも左サイドから押し込まれるとゴールを許した。1-2で2本目を終えた。

 3本目は再び4-2-3-1システムへ。GK置田竣也(中央大2年=星稜高)、DFラインは右から溝渕、今津、久保、小口。ダブルボランチを福島と三島が務め、2列目は右から平野、北出、佐藤。1トップを鈴木が務めた。

 開始2分に失点すると、その後も間延びしてしまいボールを奪うことができない。攻撃へ転じることができずに時間は過ぎた。平野の右クロスに佐藤が飛び込む場面があったものの、ミートせずに得点につながらない。それでも終了間際の30分、北出のパスを受けた平野が冷静に右足シュート。「雄星くん(北出)からいい球がきたので。得意な形で切り返して流し込むだけでした」という平野のシュートが決まり、1-1に追いついた。そのまま試合は終了。3本を終え、計2-3での敗戦となった。

 試合後、中盤で存在感をみせた古波津は「1本目は試合中の要求がなく、チームとして上手くいかなかった。それでも1本目の最後からは一人ひとりしっかりと要求するようになって、よくなった。来週はもっと良いゲームができるようになると思う」とコメント。DF久保は「自分の意見をもっと出していって、その意見のすりあわせをしていければ」と今後を見据えた。

 寄せ集めのチームとはいえ、強豪校ひしめく関東大学リーグから選ばれた21名の選手たち。この日ゴールを挙げた鈴木は「一人ひとりが上手くて、要求したらすぐにそこへパスをくれた。楽しかったし、やりやすかった」と声を弾ませた。今後は関東大学選抜Bとの練習試合などを経て、本大会へは21名から18名に選抜される。

(取材・文 片岡涼)

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