beacon

手応え深める香川「こういう感覚は長く得られなかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.7 ブンデスリーガ第20節 フライブルク0-3ドルトムント]

 ブンデスリーガは7日、第20節2日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムントは敵地でフライブルクと対戦し、3-0で快勝した。香川はトップ下で7試合ぶりに先発し、フル出場。2-0の後半27分には今季初アシストも記録した。

 ようやく長いトンネルを抜け出した。昨年12月5日のホッフェンハイム戦(1-0)以来、6試合ぶりの白星で後半戦初勝利を飾ったドルトムント。順位も16位に上げ、最下位から脱出した。

 そのピッチに香川もいた。昨年11月30日のフランクフルト戦(0-2)以来、7試合ぶりの先発。前線から積極的なチェイシングを見せると、ゴール前でボールを受けながらチャンスに絡んだ。前半5分の決定機はGKに阻まれたが、チームは前半9分、相手のバックパスをFWピエール・エメリク・オーバメヤンがカット。最後はMFマルコ・ロイスがゴールに流し込んで先制点を奪った。

「立ち上がりからうまく前線からの守備がハマっていた。その中で(相手の)ミスから得点できたことはこれ以上ない喜びというか、試合が運びやすかった」

 立ち上がりの先制点で試合の主導権を握ったドルトムント。前半の終盤にはフライブルクに押し込まれる時間もあったが、粘り強く耐える。後半11分には中盤でプレッシャーをかけてボールを奪うと、MFイルカイ・ギュンドアンのスルーパスに抜け出したオーバメヤンがGKとの1対1を制し、2-0とリードを広げた。

「先制点のあとも崩れずに、守備も耐えながら後半に2点目を奪えたことで試合が決着した感じがあった。強いチームの勝ち方と言ったら変だけど、うまく試合をコントロールしながらできていたので、これを続けていかないといけない」

 後半27分にも香川が高い位置からプレッシングをかけると、相手の中途半端なクリアボールを奪ってパスをつなぎ、右サイドでパスを受けたロイスは中央の香川へ。香川はPA内左でフリーのオーバメヤンにラストパスを送り、オーバメヤンが右足ダイレクトでゴール右隅に流し込んだ。

 香川の今季リーグ戦初アシストで3-0。勝利を決定づける3点目が生まれると、GKロマン・バイデンフェラーも自陣ゴールを飛び出し、歓喜の輪に加わった。

「こういう感覚は長く得られなかった。ただ、こんなことで一喜一憂している暇はないので、無理にでも切り替えたい。ただ、気分は悪くないですね」。1勝に満足することなく気持ちを切り替える香川。それでも、個人としても、チームとしても自信を取り戻し、復活への手応えを深める重要な勝ち点3となったのは間違いない。


▼関連リンク
欧州組完全ガイド
ブンデスリーガ2014-15特集

TOP