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[Fリーグ]大分と引き分けた府中は2年ぶりのPO進出を逃す

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[2.14 Fリーグ第33節 府中3-3大分 府中]

 Fリーグは14日、第33節を各地で行い、6位の府中アスレティックFCはホームの府中市立総合体育館に2位のバサジィ大分を迎えた。勝利すれば、翌日の町田対大阪の結果次第でプレーオフ進出となる府中だったが、大分と3-3で引き分けて勝ち点1を上積みするのに留まった。この結果、明日の最終日を待たずに大阪のプレーオフ進出が決定。シーズン終盤に持ち直した府中だが、開幕直後の6連敗が響く結果となった。

 互いに慎重な立ち上がり、前半2分に大分は中盤でボールを奪うとFP田村龍太郎がFP小曽戸允哉にパス。通れば1点というところだったが、府中のFP皆本晃がカットしてチャンスをつくらせない。府中は3分にFP田村研人のパスをゴール前で受けたFP柴田祐輔がヘッドでゴールを狙ったが、ボールは左ポストを叩いた。

 さらに4分にも大分のFP仁部屋和弘からボールを奪うと、FP山田ラファエル・ユウゴのライナーの強いパスにFP上福元俊哉が合わせたが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。8分にはFPソロカーバが中央での1対1から相手守備を外してシュート。ボールはGK檜山昇吾が体に当てて、クロスバーに当たった。

 押し込みながらも、なかなか大分の守備を崩せない府中。前半13分にキックインから柴田がGKと1対1になるチャンスを得たが、GK檜山に防がれる。同14分には左サイドで相手を抜いた山田が強烈なシュートを放ったが、これもクロスバーに嫌われて得点を挙げられない。

 タイムアウトを取った大分は、GKを村山竜三に変更。迎えた前半16分、左サイドでDFをかわした仁部屋が左足を振り抜く。これが右サイドネットに決まり、大分が1点を先制した。19分に府中は田村のキックインから上福元がボレーでゴールを狙うが、GK村山に防がれる。同20分にも上福元からのパスを受けた皆本が右サイドからトゥキックのシュートを放つが、これもGK村山に防がれた。それでも前半残り2秒、CKを得た府中は皆本がゴール前に入れた早いボールがFPディドゥダに当たりゴールに飛ぶ。これが決まって府中が同点として前半を終了した。

 大分は後半の開始から18歳のFP山口敬太を起用する。後半3分には自陣でボールを持った小曽戸が高い位置で上福元を抜き去る。数的優位をつくると、右サイドで芝野がボールを受け、DFを引き付けてゴール前へパス。フリーで走り込んだ山口がFリーグ初ゴールを決めて、大分が再びリードした。

 再び1点を追う府中は、後半5分に皆本がドリブルからシュートを放つが枠の上。その1分後にもロドリゴが左サイドから仕掛けて右足でシュートを打つが、GK村山に阻まれた。同8分にも皆本がカットインからゴールを狙うが、シュートは左ポストを叩く。同10分にも府中はゴール前までボールを運んだが、柴田のシュートは右ポストに当たり、得点できない。

 再三のチャンスもポストに嫌われていた府中だが、後半12分、ハーフウェーライン付近でボールを持ったロドリゴが右から中に仕掛けて左足を振り抜く。距離のある位置からのシュートだったが、これがゴールに決まって府中が同点に追い付いた。

 後半15分に府中は自陣からのカウンターのチャンスを得る。田村からのパスはやや足元に入ったが小山がシュートするも、GK村山が立ちはだかる。大分も16分に芝野を起点に速攻に出たが、小曽戸のシュートはDFにブロックされた。

 残り4分6秒でタイムアウトをとった府中は、FP関尚登を起用してパワープレーを始める。しかし、残り55秒で大分のディドゥダにパワープレー返しを決められてしまう。それでもキックオフから9秒後に関のゴールで3-3に追い付いたが、最後まで勝ち越し点を挙げることはできずに試合終了。2シーズンぶりのプレーオフ進出を目指した府中だったが、最後に力尽きた。

(取材・文 河合拓)

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