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吉田新監督率いる柏が白星発進!!チョンブリに競り勝ち2年ぶりにACL本戦へ

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[2.17 ACLプレーオフ 柏3-2(延長)チョンブリ 柏]

 17日、日立柏サッカー場でACLプレーオフが行われ、ホームの柏レイソルがチョンブリFC(タイ)に、延長戦の末に3-2で勝利。吉田達磨監督の初陣を飾るとともに、2年ぶりのACL本戦出場を決めた。

 日立台で初お披露目となった柏の布陣は、4-3-3。ゴールマウスにはGK菅野孝憲が入り、4バックは右からDFキム・チャンス、DF鈴木大輔、DF増嶋竜也、DF輪湖直樹が並ぶ。中盤の3枚は、アンカーにMF茨田陽生、インサイドハーフにキャプテンのMF大谷秀和と湘南への期限付き移籍から復帰したFW武富孝介。3トップはFWレアンドロを頂点に、右にFW工藤壮人、左に甲府から期限付きで加入したFWクリスティアーノが入った。

 柏は複数の選手が連動し、少ないタッチ数でパスをつないで攻撃を組み立てていく。すると、前半8分に早速スコアが動いた。右サイドのキム・チャンスからのクロスを受けた大谷がシュート。そのこぼれ球を武富が押し込み、柏が先制に成功した。

 リードしたのも束の間、直後にピンチを招く。高く設定したDFラインの背後をFWレアンドロ・アサンプカンに取られると、右足で流し込まれて試合を振り出しに戻される。

 1-1とされたものの、柏がボールを支配する時間が続く。ボールを失ってもすぐさま奪い返し、多くの時間を敵陣で送った。23分にはPA内でこぼれ球を拾ったクリスティアーノがGKの至近距離からシュートを放つも好守に阻まれる。その2分後には左サイド輪湖のクロスを工藤がヘディングで落としたボールに、レアンドロがつめるが決め切れない。

 同36分にはチョンブリのレアンドロ・アサンプカンにヘディングを許したが、ここはGK菅野がセーブして難をしのぎ、1-1のまま前半を折り返した。

 前半と同じ22人がピッチに立った後半も柏のペースで時計の針は進める。迎えた14分、チョンブリのハンドで得たPKをレアンドロが左隅に流し、柏が再度リードを奪った。

 再び1点を追いかける展開を強いられたチョンブリは、攻勢に出る。失点の直後にはFWレアンドロ・アサンプカンがドリブルでDFを抜いてPA内に侵入し、シュートを放ったがGK菅野が得点を許さない。それでも、同20分にはFWクルゥクリット・タウィーカーンの右足から放たれたシュートが豪快にネットを揺らし、スコアは2-2になる。

 後半34分に工藤に代えてMF太田徹郎を投入した柏。レアンドロ、武富、クリスティアーノが次々と決定機を迎えるも、いずれもものにできず、3度目のゴールを奪えないまま90分を終え、試合は前後半15分ずつの延長戦へと突入する。

 延長前半8分、輪湖を下げてDF山中亮輔を入れた柏は、同11分、CKの流れから太田が右足を強振。GKがこぼしたところをクリスティアーノが狙ったが力の入ったシュートはクロスバーを越えてしまった。さらに、延長後半2分、クリスティアーノのクロスをフリーの太田が合わせたがゴールポストに跳ね返された。

 柏が最後の交代枠を使ってFW大津祐樹を投入した直後にこの試合の5点目が生まれる。太田の右CKをレアンドロがヘディングで捉える。これが決勝点となり、柏が3-2で乱打戦を制した。

 グループEに入ることが決まった柏は、全北現代(韓国)、山東魯能(中国)、ビン・ズオン(ベトナム)と同組に。初戦は24日、アウェーでの全北現代戦となる。

(取材・文 奥山典幸)

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