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[PSM]17歳和田が1トップで先発の横浜FM、昇格組・松本に敗れる

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[2.21 PSM 横浜FM0-1松本 日産ス]

「2015Jリーグプレシーズンマッチ AED普及マッチ」が21日、日産スタジアムで開催され、元日本代表の故・松田直樹さんが現役時代にプレーした横浜F・マリノス松本山雅FCが対戦し、松本が後半アディショナルタイムのゴールで1-0で勝った。

 エリク・モンバエルツ新監督が就任した横浜FMは、左足首を手術し、全治2~3か月と診断されたMF中村俊輔が欠場。MF佐藤優平が4-2-3-1のトップ下で先発し、横浜FMユース所属ながらトップチームのキャンプにも帯同し、前日20日に2種登録が発表された17歳のFW和田昌士が1トップで先発した。

 今季、初のJ1に挑戦する松本は岡山から加入したDF後藤圭太、京都から加入したDF酒井隆介、北九州から加入したMF池元友樹、アメリカ・ミネイロ(ブラジル)から加入したFWオビナの新戦力4人が先発した。3バックの中央に後藤、左に酒井が入り、DF飯田真輝と3バックを形成。オビナを1トップにシャドーストライカーの位置に池元とMF岩上祐三が入った。

 横浜FMは高校2年生の和田が積極的なプレーを見せた。ボールを持てば素早く前を向き、果敢にドリブルを仕掛ける。前半9分には和田の突破から左サイドのMF齋藤学に展開。齋藤のクロスはDFにクリアされたが、5バック気味に守りを固める松本に対し、和田は狭いスペースの中でも高い技術と思い切りの良さでチャンスを演出した。

 前半23分、MF兵藤慎剛の右FKのこぼれ球を和田が右足でボレーシュート。しかし、これはわずかにDFに当たってコースが変わり、クロスバーを直撃した。同31分には右SB小林祐三のパスをPA内で受けた和田がDFを背負いながら齋藤に落とす。齋藤のシュートは枠を外れたが、和田がポストプレーでも体の強さを見せた。

 守勢の時間が長い松本は前半34分、オビナが3人に囲まれながら強引にドリブルで突破。右サイドに展開し、クロスボールにMF岩間雄大がヘディングで合わせたが、ゴール左へ。横浜FMは前半41分、齋藤が立て続けにミドルシュートを打ったが、いずれも枠を捉え切れず、前半は0-0のまま折り返した。

 横浜FMは後半4分、左サイドを抜け出した齋藤のクロスに兵藤が合わせると、GKが弾いたところに和田が詰めたが、シュートは合わせ切れずにクロスバーを越える。松本も後半9分、中盤でインターセプトしたMF喜山康平のスルーパスに岩上が反応。ゴール前に抜け出したが、右足のシュートはゴール左へ外れた。

 互いに決定機を生かせず、試合は0-0のまま推移。横浜FMは後半16分、和田に代えてFWラフィーニャを投入した。松本も同21分に最初の選手交代。池元に代わって東京Vから期限付き移籍で加入したMF前田直輝がピッチに入った。松本は後半29分、喜山に代えて拓殖大から入団したルーキーのMF柴田隆太朗、同32分にもオビナに代えて岡山から加入のFW荒田智之を投入し、新戦力を次々とピッチに送った。

 横浜FMは兵藤が左太腿裏を痛め、後半36分、東福岡高から入団の高卒ルーキーMF中島賢星を投入。中島は直後の37分にPA外から果敢にミドルシュートを狙ったが、DFに当たってゴールラインを割った。しかし、終盤は松本が運動量でまさり、横浜FMを押し込む時間帯が続く。すると後半アディショナルタイム、右クロスをGK榎本哲也がファンブル。荒田のシュートがこぼれたところを途中出場のDF鐡戸裕史が拾い、左足で押し込んだ。これが決勝点となり、昇格組の松本が1-0で接戦を制した。

(取材・文 西山紘平)

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