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[PSM]横浜FMの新星が躍動、17歳和田「開幕スタメンを狙う」

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[2.21 PSM 横浜FM0-1松本 日産ス]

 17歳の新星が魅せた。横浜F・マリノスはユース所属のFW和田昌士が1トップで先発。積極的なドリブルと高い技術でチャンスを演出し、自らも2度の決定機を迎えた。

 前半23分、MF兵藤慎剛の右FKのこぼれ球を右足でボレーシュート。しかし、目の前のDFに当たってコースが変わり、クロスバーを叩いた。「当たってなかったら、いいところに行っていたと思う」。後半4分にはMF齋藤学の左クロスに兵藤が合わせ、GKが弾いたところに詰めたが、「詰め過ぎて反応できなかった」と、跳ね返りに合わせ切れず、ボールは和田の膝付近に当たってクロスバーを越えた。

 結局、後半16分に交代。チームは後半アディショナルタイムに失点し、0-1で敗れた。「2度のチャンスを決められず、チームが負けたことが悔しい。決め切れなかったのは自分の課題」。試合後、ミックスゾーンに学生服姿で現れた高校2年生は悔しさを隠さなかった。

 持ち味は見せた。相手のプレッシャーを受けながらも巧みなテクニックで前を向き、ドリブルで仕掛ける。相手を背負いながらも体を張ったポストプレーでボールをキープするなど、非凡な才能の片鱗を見せた。

「(松本は)人に対してすごく強く来たけど、相手の力を使って反転することもできた。ガツッと来るところはユースでは味わえない感覚だったけど、強く来る分、ワンタッチで逆を突けばかわせる。思ったよりうまく体を使って半身になったり、工夫しながらできた」

 昨年8月、イングランドのマンチェスター・シティに短期留学した。「パスのスピードと判断の速さ、プレッシャーの速さがこっち(日本)では味わえないような速さだった」。約2週間の貴重な経験を帰国後も生かし、高い意識で日々のトレーニングに取り組んできた。トップチームの宮崎キャンプにも帯同し、14日の練習試合では甲府相手に2得点。この日の先発抜擢につながった。

「ケガ人が多い中で甲府戦に呼ばれて、チャンスをつかむことができたけど、また争いになる。まだ高校生とか関係なく、ポジション争いに勝って、開幕スタメンを狙っています」。3月7日、川崎FとのJ1第1ステージ開幕戦。再び日産スタジアムのピッチに立つことを目指し、17歳の和田はアピールを続けていく。

(取材・文 西山紘平)

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