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日本高校選抜は選考合宿辞退のFW一美が先制点演出でアピール

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[2.28 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 日産]

 日本高校選抜は高校2年生の注目FW一美和成(大津高)が先制点を演出した。前半31分、一美は「相手のCBが自分よりも大きかったので、前に来られたら負けると思った。相手と上手く入れ替わるような意識でやった」と駆け引きからタイミングよく右サイドを抜け出すと、PAへ飛び込んできたMF渡邊凌磨(前橋育英高)へ正確なラストパス。渡邊は一度シュートを止められながらもこぼれ球を頭で押し込んで先制点を挙げた。

 一美は大津のCFとして昨夏の全国高校総体準優勝。同年5月にCBからFWに転向したばかりとFWとしての経験は浅かったが、それでもポストプレーで数々のチャンスをつくり出してポテンシャルの高さを示した。そして全国高校選手権予選で敗退ながらも日本高校選抜候補に選出。優勝した熊本県新人戦決勝で負傷していた影響で今年2月8日から10日まで開催された日本高校選抜選考合宿を欠席していたが、それでも高校選抜メンバーに選出されたFWはこの日、期待に応えるプレーをして勝利に貢献した。

「最初連係とか不安はあったんですけど、みんなサポート速くて思ったよりも連係が良かった。ポストプレーでおさめてキープして上手く周りの人を使えたと思う」と納得の表情を見せた。

 今年、熊本県内3冠、日本一を狙う大津。一美はすでに熊本新人大会、九州新人大会優勝に貢献している。アシスト役に徹していた昨年から、今年こだわるのはゴール。この日挙げることのできなかったゴールは3月1日のプレシーズンマッチ「Chantasia Match横浜FC対日本高校選抜」や、静岡県高校選抜と戦う静岡県ヤングサッカーフェスティバルで奪う。「FWとして、チームとしても得点は必要。周りを活かして得点できるようにしたい」。その言葉通りに日本高校選抜にゴールをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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